こんにちはmasayaです。
世界中で金融緩和政策を行い紙幣価値がどんどん薄れています。
日本も例外ではなくコロナ禍で多くの国債を発行して金融緩和を行ったことで徐々に『物価がインフレ化』しています。
また、少子高齢化によって社会保険料や税金によって『賃金がデフレ化』しています。
つまり、日本は『スタグフレーション』に突入しつつあるということです。
今回は、日本はコロナ禍で最悪のスタグフレーション社会に突入している話についてです。
日本はスタグフレーションに突入している
日本はデフレだと言われてきていますが『実はスタグフレーションにすでに突入している』と考えています。
スタグフレーションとは『景気が後退していく中でインフレーション(物価上昇)が同時進行する現象のこと』です。
日本人はここ30年インフレを体験しておらず、私自身も生まれた時からインフレを知らない世代です。
日本円が『永遠に同じ価値』だと思い込んでる人が多いですが、そうした思考なら今すぐ捨てるべきです。
インフレには好景気で起きる時と不景気で起きる時の2つがあります。日本の場合は後者になります。
このスタグフレーションがコロナ禍によって加速していると思います。
食料などの物価は上がる→インフレ
賃金が社会保険料と税金によって上がりにくくデフレ化している
日本の新卒の給料はすでにここ30年間ほどは変わっていないですが、
また、主要国で日本だけが1割も賃下げしており-10.5%となっています。
額面の賃下げだけではなく、実は『手取りはどんどん下がっているん』ですね。
額面年収700万円の手取りを見ても15年で50万円と年々下がっていることがわかります。
また、20代後半で『年収450万円を超える人はたったの1.1%』しかいないというデータもあります。
社会保険料や税金によってどんどん賃金が下がっていくことが目に見えていますね。
つまり、日本では『賃金がデフレ化していること』がわかります。
食料などの物価が上がりインフレ化している
食料の消費者物価指数の推移を見ても『年々上がり続けている』のです。
これはスーパーなどによく行く主婦の方はヒシヒシと感じているのでは無いでしょうか?
また、日本の物価と賃金を比較しても物価の方が高くなっていることがわかります。
しかし、多くの日本人がそこまで値上がってないのでは?と思うのにはカラクリがあり、
モノの値段を上げるのではなく、モノの値段は同じなのに『中身が少なくなっている』というケースもあります。
具体的にはじゃがりこも値段据え置きで中身が少なくなっていますし、
明治のチョコレートも値段据え置きでサイズが小さくなっています。
ミートソースも値段据え置きで小さくなっていますね。
サバ缶も値段据え置きで小さくなっています。
他にもコンビニのお弁当の容器が底上げされていたりなど、
日本ではこうした見えない『サイレントインフレ』が起きているわけです。
物価が上がっているので同じ量を購入しようとすると今の金額では購入することができないんですね。
また、物価には『グローバル水準』と『ローカル水準』の2つ存在しており、
例えば、以下のようなモノはグローバル水準とローカル水準に分かれます。
ローカル水準:格安居酒屋やファストフード
日本の物価は何十年も変わっていません。
なので、大衆向けの格安居酒屋やファストフード店などは
国内の物価にによって決まりローカル水準なので『庶民でも購入可能』です。
しかし、自動車はグローバル商品なので『世界中どこで購入しても価格は同じ』で、
トヨタ自動車の1台あたり平均販売価格は世界経済に歩調を合わせ約20年で『1.5倍』になりました。
また、AppleのiPhoneもグローバル商品であり、
世界基準の価格に設定されており機種によっては『1台10万円』します。
グローバル水準のモノを購入しようとした場合に
・初任給が50万円の新卒社員の米国人
では、前者のほうが『負担が大きいわけ』です。
すでに日本人にとって自動車やiPhoneは『高嶺の花』になりつつあるわけです。
賃金がデフレ化して物価が徐々にインフレ化しているので、
日本経済は『スタグフレーション状態』になっているわけですよね。
スタグフレーションが加速している原因について
スタグフレーションが加速している原因について私なりに説明していきたいと思います。
少子高齢化社会によって賃金が上がりづらいから
少子高齢化によって社会保険料などで手取りが抑えられているので、
『物価に対して賃金が上がりにくいという状況』があります。
今の日本はどのような状態なのか簡単に説明すると
・29歳以下の若者が約2%ずつ減ってる
つまり、現状を維持したとしても若者の負担は『実質毎年3〜4%ずつくらい増えてる』というわけです。
大企業の従業員が加入する健康保険組合の財務データを分析したところ、
2009年度から19年度(見込み)の間に全体の24%で
加入従業員の平均年収が減ると同時に保険料が増えていたことがわかった。
財務体質を立て直すために保険料率を引き上げたことが主因だ。
手取り額が減り、消費意欲を冷え込ませる要因となっている。
→https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGE135IE0T10C21A1000000/?n_cid=SNSTW005
ちなみに国民負担率と呼ばれる『国民の所得に占める税金や社会保険料等の負担割合』ですが、
なんと『44.6%』になっているんですね。
10年前に比べて賃金は『3%』しか伸びていないのに対して社会保険料は『26%』増えています。
それほど今の日本では国民に対しての『税負担が年々大きくなってきているということ』です。
コロナ禍による大規模な金融緩和によって紙幣価値が下がっているから
コロナ禍による大規模な金融緩和によって金余りになって行き場を失ったお金は、
証券、ゴールド、ビットコインなどに流れ込んで『資産インフレ』を起こしています。
他にもとうもろこしや小麦などの先物価格が高騰しています。
とうもろこしや小麦などの先物価格が高騰しています。
生産国での天候不順に加え、投機的な資金が穀物の市場に流れ込んでいることが背景にあり、
専門家は食料品の値上げなどの形で影響が出る可能性もあると指摘しています。
穀物取引の国際価格の指標となっているアメリカのシカゴ商品取引所では去年の夏から、
とうもろこしや小麦など穀物の先物価格が上昇しています。
このうち、とうもろこしの今月4日の先物価格は半年前より71%上昇し、
2013年7月以来の高値となっていて、この影響で国内でも、
とうもろこしを使った家畜の飼料が値上がりしています。
→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210207/k10012853921000.html
他にも原油などの価格も上がっています。
17日の東京商品取引所で中東産原油の先物が値上がりし、指標価格が一時1キロリットル当たり4万円を付けた。
昨年2月21日以来、約1年ぶりの高値水準。
米国で寒波の影響から石油関連施設が閉鎖され、供給が停滞するとの見方を背景に買われた。
株価終値に当たる清算値は前日比210円高の3万9930円。
16日のニューヨーク原油先物相場が、
新型コロナウイルスの流行で鈍っていた経済活動が正常化に向かうとの期待も支えに上昇した流れを引き継いだ。
つまり、金融緩和によって紙幣価値が下がり、代わりに商品の価値が上がっているんですね。
日本も例外ではなく世界の主要国に比較してかなりの国債を発行しているので、
『円の価値がどんどん下がり続けているわけ』です。
これは円指数を見ても同じようなことが確認できます。
もし今後、円が仮に暴落したら私たちの生活への影響は計り知れないです。
緊急事態宣言などの経済締め付けによる生産供給能力の低下しているから
国債発行によるインフレだけではなく、
緊急事態宣言などで経済の締め付けを行なったことで多くの企業が倒産しております。
企業が倒産するということは『モノを作る生産供給能力の低下する』ので『当然モノの価値が高騰』するわけです。
スタグフレーションの中で生きるための考え方
では、これからの時代スタグフレーションの中で生きるための考え方をご紹介したいと思います。
スマホやPCなどの生産手段で世界中で働けるようにする
今の日本は貧困層がホームレスなど様に路上で可視化されないのは
『衣食住がローカル水準である程度安く利用できるから』です。
例えば、以下のように衣食住をある程度満たすことが可能です。
食:激安スーパーで10円や20円などで食材を手に入れることができる
住:ネットカフェで1,200円で1泊まることができる
しかし、今後日本はスタグフレーションによって、
潜在的路上生活者予備軍は物価が上昇して『一気に表面化する可能性が高い』です。
結局どこの国に住んだとしても『物価が安いから』という理由に依存してしまうと資本主義では詰み状態になります。
どこの世界にいようが『お金を稼げるようになるしかない』と思っています。
では、具体的にどのようにお金を稼げばよいのかですが、今の現代人には、
・スマホ以外にも無料や安価で使えるツールが溢れている
・世の中はお金が余っていて使い道に困っている人が増えている
と多くの生産手段を持ち合わせているわけです。
これからの時代はこうした生産手段で収入を上げていくことが非常に重要になっていきます。
国の幸せと個人の幸せは別物であると考えて生きる
スタグフレーションで絶望する必要は一切ないと個人的には思っています。
というのも『国の幸せ』と『個人の幸せ』は相関少なからずあるにしても別物だからです。
国がどうなろうと個人の幸せを追求することは可能です。
そのためのチャンスはいくらでもありますし、そのチャンスを掴むかどうかは全てあなた次第になります。
日本人は貧困化している事実を受け入れる必要がある
日本人は自分たちが貧困になっていることに対して自覚が無く、
今でも世界の中では『裕福な国である』と盲信しています。
しかし、先進国の中間層は落ちている一方で、新興国や発展途上国のエリートたちがお金持ちになっているんですね。
今の時代は『先進国の国民だから豊かになるわけではないん』ですね。
日本人は『貧困化している事実を受け入れる必要がある』と思います。
日本で当たり前のようになっていた
・生活水準が上がった
・医療水準が上がった
などは『実はバブルであっただけ』で現在は『そのバブルの調整が始まってるわけ』です。
昭和から平成に掛けて長期間に行われたバブルだったので、バブルの調整の期間もかなり長いと思います。
その期間を生きる現代人は、自分で力をつけて
世界のどこにいてもお金を稼げるような人材になれるように努力する必要があります。
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