水平的なビジネスモデルから垂直的なビジネスモデルにシフトする
これから先のビジネスは『水平的なビジネスモデルから垂直的なビジネスモデルにシフトする』と考えています。
水平的なビジネスモデルとは、
・日本で仕入れたものを海外に売ること
などの商社がやっている地図の世界でX軸とY軸の平面を行き来するので水平的的なビジネスです。
モノの行き来にはコストが発生し、そのコストによって利ざやを稼ぐビジネスモデルは
すでに大手企業が行っており参入する隙間が無いです。
垂直的なビジネスモデルというのは、0から1を作り出すビジネスモデルです。
音楽のアーティストや動画クリエイターなどは垂直的なビジネスモデルの代表です。
これからの時代は水平的なビジネスモデルから垂直的なビジネスモデルへ
大きくシフトするのではないかという仮説を自分なりに考えています。
垂直的なビジネスモデル:クリエイターなどの0から1の価値を生み出す仕事
欲しい物が無いのでなく必要なものが揃っている
よく若者たちと話をしていると、欲しい物が無いということを言う人達がいるのですが、
これは欲しい物が無いわけではなく『必要なものが揃った状態』なんですね。
安く必要なものが揃った現代社会では、
今までのように物理的に必要なものを人々は『それほど価値を感じなくなって』しまったんだと思います。
逆に考えれば、現代において面白いものを作り出せる人は貴重な存在になります。
お金を使いたくても使う場所が無いと感じる人たちが世界中で多くいるからです。
そうなるとこの先世界は『プラットフォームとクリエイターが勝てる時代』に突入するのではないかと思います。
プラットフォームとクリエイターが勝てる時代
この先の時代を生き抜くためには、
②クリエイターとしての力をつける
のどちらかが重要になってくるのではないかと思っており、
これらはゴールドラッシュ時代の『ツルハシを売る人』と『ツルハシで金を掘る人』のような位置づけです。
新しい時代のゴールドラッシュはクリエイターをベースにした社会から生み出されると思っています。
では、それぞれについて説明していきます。
プラットフォームを作りクリエイターを支援する
プラットフォームとは、サービスやシステム、ソフトウェアを提供・カスタマイズなど、
運営するために必要な『共通の土台(基盤)となる環境』のことを言います。
特にこれから流行るプラットフォームは『クリエイターを支援型プラットフォーム』になります。
最近では、ShopifyでD2Cで個人でモノを販売するプラットフォームを作っていたり、
他にもbubbleなどのプログラミングでソースコードが書けなくてもノーコードツールが誕生したり、
Canvaでデザインができなくてもイラストなどが作れたり、
日本でもnoteという個人がデジタルコンテンツを販売できるプラットフォームができたりと、
こうしたクリエイターエコノミー社会はすでに浸透してきており、
クリエイターが展開するビジネスなどを支援するツールなどがどんどん登場しています。
bubble:ノーコードでアプリを作れるプラットフォーム
Canva:デザインを作れるプラットフォーム
note:デジタルコンテンツを販売できるプラットフォーム
プラットフォーマーは、クリエイターたちに金を掘りやすい道具をどんどん提供していき、
そのインセンティブ(対価)として報酬を得る、正にツルハシビジネスですね。
とはいっても、大きなプラットフォームというのは非常に個人や小さな組織単位では作ることができないです。
おすすめするのが『マイクロプラットフォーム』です。
マイクロプラットフォームとは、クリエイターなどの小さな細切れ単位のサービスです。
例えば、イラストやなどのサービスは無料のプラットフォームですね。
多くの人がイラストやの画像を利用しています。
そうした素材を集めるサイトはマイクロプラットフォームになりますし、
デジタルツールではなくても物理的なプラットフォームも良いでしょう。
例えば、コワーキングスペースなども個人のクリエイターが仕事できる環境を作り出しています。
そのようにクリエイターをベースとしたプラットフォームを展開するビジネスも面白いと思います。
クリエイターとしての力をつける
クリエイターは造物主、創造者と日本語では言われており、0から1を生み出す人たちです。
クリエイターと近い言葉にアーティストという言葉も存在します。
アーティストは芸術作品を創作・創造し、表現する人たちです。
クリエイターとアーティストの違いは、芸術に関わるかコンテンツかどうかなだけです。
これからの時代のクリエイターは『デジタルコンテンツを作り出せるクリエイター』になります。
・画像(NFT)
・動画
・ゲーム
・メタバース(仮想空間)
クリエイターたちは、自分の創造するコンテンツを世に作り出して、
そのコンテンツから熱狂的なファンを作り出すことができます。
Youtuberなどは動画クリエイターですが、毎日Youtubeでは多くのコンテンツがアップロードされています。
それだけすでに世界ではクリエイターと呼ばれる人たちは加速的に増えています。
クリエイターはどちらかと言えば決められた仕事をするよりも
自分たちが発案したアイディアや発想を形にする必要があります。
つまり、自分たちで企画を考えて媒体を選択してコンテンツ化します。
すでにコンテンツ化する際に必要なプラットフォームは揃っているので、
アイディアや企画次第でクリエイターとしてお金を稼ぐことができます。
これから先プラットフォーマーとクリエイターどちらを目指すべきか?
これから先プラットフォーマーとクリエイターどちらを目指すべきかですが、
参入障壁難易度で考えれば、プラットフォーマーになるのは難しいですが、
プラットフォームとしての地位を確立するとそれだけで多くの利益を確保することができます。
クリエイターは参入障壁難易度が低いですが、収益を得るためにはそれ相応の努力が必要になりますし、
クリエイターで一攫千金を狙う人たちも増えるため競合他社は多いです。
一般的にはクリエイターを目指していくのが良いかと思います。
プラットフォーム | クリエイター | |
参入障壁 | 高い | 低い |
競合他社 | 少ない | 多い |
稼ぎやすさ | 高い | 低い |
まとめ
今後社会は、水平的なビジネスモデルから垂直的なビジネスモデルへシフトしていき、
プラットフォームを作りクリエイターを支援する人と、クリエイターとしての力をつける人が
次世代の経済的な恩恵を大きく受けるためにはこのどちらかだと思います。
日本だけで考えると、そうしたプラットフォーマーもクリエイターも少ないので、
これからこうした分野を複業として狙っていくのも良いかと思います。
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