型があるから「型破り」であり型がなければ「形無し」
型破りとは『型を身につけて破ること』を意味しています。
天才画家であるピカソもゲルニカのような奇天烈な絵だけを描いているわけではないです。
以下の画像は、初聖体拝領という絵画ですが、
これはピカソはまだ14歳に描いた絵でバルセロナ美術工芸展に出品されたデビュー作です。
型破りな絵を書くようなピカソは、デッサンをきちんと描けて初めて抽象画が描けるのですね。
よく、型破りなことしたいから型を学ばないという人がいますが、それは型破りではなく『型が無い』のです。
世の中には基礎や定跡というのもがあります。
定跡とは将棋の用語であり『最善とされる決まったさし方』のことを意味しています。
常に新しい戦法や手法を産み出すには『まず基本をよく学ぶこと』が重要になります。
型破りと守破離はよく似ている
型破りと守破離はよく似ています。守破離とはどのようなことなのかを簡単に解説すると、
破:次に形を破ること
離:最後に超越したものを自らの手で作り上げること
これは仕事やプライベートでも同じだと思います。
まずは先輩や上司の仕事を真似してみて、慣れたら自分なりにアレンジを加えます。
そして、さらにより良く効率的に仕事できる方法をゼロから生み出していきます。
というように『守り→破り→離れる』というのが成長するプロセスであるとことです。
型が無い人は成果が出にくい理由
型が無い人は成果が出にくい理由についてご紹介します。
とにかく我流でやる
型が無い人というのは『我流』であるということです。
型が無い人のイメージをわかりやすく例えましょう。
型がある人というのは、先人たちが作り出した舗装された道路や信号によって、
スムーズに目的地までたどり着くことができます。
しかし、型が無い人というのは道路も舗装されておらずどこにどう進めばよいかわからず、
目的地にたどり着くことができたとしても非常に時間や労力が掛かります。
型が無い人:舗装されていない道路を走るため目的にたどり着きにくい
自分の能力を過信している
型が無い人は自分の能力を過信しすぎている人が非常に多いです。
能力がある人でも基礎や定跡を学ぶのは効率的なプロセスを踏むことができるからです。
仮にそうした基礎や定跡が無くて進めたとしても能力でたどり着くのは限界があります。
できている人から学ばない
型を身につけるためには、レッスンやコンサルなど、
その分野の優秀なできている人の近くで見様見真似することから始まります。
しかし、型が無い人の場合はできている優秀な人から学ぼうとしないため非効率であります。
型を守ることは目的を達成するためのショートカットが可能になる
型破りが決して悪いということではないです。
しっかりとした基礎や定跡の上での型破りというのは必要になります。
型を守ることは目的を達成するための『ショートカットが可能になる』ため効率が良いのです。
以下のグラフは問題の分解方法です。より右側の考えつくされた領域ほど『情報量』が増えます。
情報量が多いというのは、定跡があり基礎や型と呼ばれるものが多く存在します。
そのため『論理的なアプローチ』が有効的になります。
逆に左側に行くと情報量が少なくなります。
情報量が少ないということは、それだけ多くの人が経験や体験をしていないため前例のない挑戦になります。
こうした問題には定跡や型が無いため自分自身で考えて問題を乗り越えなければなりません。
そのため『直感的なアプローチ』が有効的になります。
つまり、この直感的なアプローチに型破りが有効的になるわけです。
直感的なアプローチ→型破りをして問題を解決する
まとめ
早く成果や結果を出したいと思う気持ちは誰にでもあるのですが型無しになるのではなく、
しっかりと基礎や定跡などの型を身に着けてそれ以外で対応できない局面で、
初めて型破りとして力を発揮することが重要になります。
ビジネスの世界でもスポーツの世界でも全ては型を身に着けてからがスタートになります。
型を身につけるためにはその分野の優秀な人の元でしっかりと基礎から学ぶようにしましょう。
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