こんにちはmasayaです。
竹中平蔵氏が毎月7万円のベーシックインカムの発言がSNSで話題になっています。
そこで今回は、改めてベーシックインカムについて解説していきたいと思います。
竹中平蔵氏が毎月7万円のベーシックインカムの発言
竹中平蔵氏が毎月7万円のベーシックインカムの発言をしました。
ベーシックインカムとは、すべての人に無条件で一定の額のお金を給付する制度のことです。
竹中平蔵氏のベーシックインカムの要点はこちらです。
・所得が一定以上の人はあとで返す
・マイナンバーと銀行口座を紐付けて所得を把握
今回はベーシックインカムについて私なりに解説していきたいと思います。
ベーシックインカムの利点
ベーシックインカムの利点について説明していきます。
世代格差の溝が埋まる
ベーシックインカムによって世代格差の溝が埋まります。
以下のグラフは世代ごとの受益と負担になります。
これ見たら分かる通り世代ごとの純受益は、若者世代が不利益なのは目に見えています。
20代:-1,200万円
これから生まれてくる若者世代は、生まれる時点で『人生で1億円損することが確定されている』のです。
どう考えても不公平感が強いですね。ベーシックインカムを導入することで、この世代間格差を軽減することができ、
60歳以下の生涯所得は60歳以上より1億円少ないので、誰でも毎月7万円もらえるほうがマシだと思いますよね。
若い人に悪い話しではないと思っています。
60歳以上の人:長生きすると現状の年金システムのほうが得する可能性が高い
公平性が担保される
ベーシックインカムは、すべての国民は平等であるという公平性の担保があるという点ですね。
現在の年金制度自体が、不公平感が強いです。
ベーシックインカムは年齢に関係なく最低所得を保障しようという制度ですので、
先程も言ったように世代格差で現役時代が搾取されていますが、不条理をなくせるという効率性にあります。
生活のために嫌な仕事をする必要なくなる
ベーシックインカムによって月7万円の収入が確保されれば、
労働者は生活のために嫌な仕事をする必要がなくなります。
ですので、ベーシックインカムによってブラック企業や非正規雇用が減少することが期待することができます。
多くの人が考えるベーシックインカムの疑問点
多くの人が考えるベーシックインカムの疑問点についてです。
毎月7万円でどうやって生活するの?
ベーシックインカムで毎月7万円というと『毎月7万でお前が生活してみろ!!』と言われているんですが、
現在年金受給額が7万円未満の人数は、
と、計3199万人いるんですね。
月7万円で足りないからベーシックインカムは駄目だと言う人は、現実を全く知らない人たちだということです。
月7万円で足りない部分は働けば良いので。
社会保障の削減が狙いでは?
社会保障の削減が狙いではという人がいるんですが『厚生年金』まで無くすわけではないです。
ベーシックインカムで代替されるのは『国民年金』と『生活保護』です。
ベーシックインカムの財源はどう確保するの?
ベーシックインカムは月7万円ですと、年間106兆円の財源が必要になります。
その毎月のお金を支給するための財源をどうするかが議論の出発点なんですね。
ちなみに現在考えられているものは以下に記載していおきます。それでも予算は『88兆円』です。
医療費全員3割負担 16兆円
生活保護費カット 4兆円
相続税1.5倍 3兆円 1兆円増
厚生年金と国民年金の支給額をベーシックインカムと同額にする 20.1兆円
(↑BI月額8万円の場合は15.2兆円に減るため注意)
固定資産税5.6% 25.5兆円
解雇規制を無くすことで法人税10.8兆円(2015年度)から倍に 10.8兆円増
たばこを1320円にすることで 6.45兆円 4.3兆円増
パチンコ税35% 6.3兆円
現在の予算 88兆円
これでは足りないので、その穴埋めをどうするかを考えていけば現実的に可能ではあります。
ただ、既存の社会保障給付をすべてベーシックインカムに置き換えれば126.8兆円なので可能ではあります。
社会保障が危機的状況でベーシックインカムの考えは検討に値する
日本の社会保障はかなり危機的状況であり、このまま現役世代の負担が加速していくのが目に見えています。
給料を稼いでも稼いだ給料のほとんどが、
老人を養うために使われるので、現役時代がどれだけ働いても楽にならないのです。
可処分所得が減れば、老人を養うために自分の生活がままならないという
本末転倒なことが起きてもおかしくはないです。
こうした大きな世代間格差を是正する方法としてベーシックインカムのような考えは検討に値すると思っています。
まずは、医療と生活保護以外の制度を徐々に置き換えていくのが現実的かなと思います。
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