共依存とは
共依存とは『互いに過剰に依存し合い、その関係性に囚われている状態のこと』です。
共依存という言葉は、元々アルコール依存症の夫とその面倒を見る妻の関係を指す言葉としてアメリカで誕生しました。
互いに依存し合い、疲れ切っていても離れられず、ずるずると関係を続けてしまうような人間関係のことを言います。
自分と特定の相手が共依存に陥ってしまうと、精神的・肉体的・経済的に離れられない状態になりやすい点が特徴です。
親子・夫婦・職場など、さまざまな環境において共依存に陥ることがあります。
恋愛もビジネスもパートナーや会社への依存度が高い人ほど、いいように使われるケースが多いです。
共依存になりやすい人の特徴や原因
共依存になりやすい人の特徴についてご紹介します。当てはまっている方は依存性が高いので注意が必要です。
男性よりも女性の方が多い傾向がある
心理学の研究によると、女性は『共依存になりやすい性質』を持っているようです。
人間関係を築く際に女性は『他者の愛情欲求や依存性が強い』という特徴があります。
逆に男性は自己優先であり、他者よりも自分を優先して、支配や権力を示したいという特徴が強いです。
そのためメンヘラは男性よりも女性が多いのは性別的な性質からです。
世話好き
自らを犠牲にしてでも他人を助けたり、世話をする人は依存症になりやすいです。
単なる世話好きであればよいのですが、
世話好きが過剰になり、相手をコントロールするまで発展した場合、共依存に陥りやすくなります。
ネガティブ思考
自分に対する評価はいつも低く自分に自信が持てないようなネガティブ思考は依存症になりやすいです。
ネガティブ思考だと、自尊心が低く相手から評価されたり頼られないと
『自分の価値を自ら認められないから』です。
何事に対しても一人でやっていけるという自信が持てないので『誰かに依存や執着をしてしまいがち』になります。
被害妄想が強い
依存性が高い人は『被害妄想が強い』傾向があります。
友人や恋日のことでも自分ごとのように思えてしまい、相手の問題は自分のせいで起きていると考えがちです。
相手をコントロールしようとする
ネガティブ思考で不安になりやす人ほど、他人の行動、感情、生き方が気になります。
そのため相手をコントロールしてしまう傾向があります。
新しい依存先が見つかると人を捨てる
共依存のメンヘラ女子やメンヘラ男子というのは、他に依存対象を見つけると意外なほどすぐに別れます。
メンヘラ女子やメンヘラ男子というのは、目の前の相手を本当に愛しているわけではなく、
より依存できる人を探しているだけなので、今の恋人をあっさり捨てることができます。
共依存の人間関係のケース
共依存の人間関係のケースについてご紹介します。
親子での共依存
親と子が互いに相手を求めすぎると共依存に陥ることがあります。
子供が親元を離れられず、親も子離れができない状態です。
親子間の共依存は、子供に対して親が過保護になるのが原因です。
自分がいないと子供が何もできないという状況を作り出してしまい、子供は一切成長できず親離れができないです。
さらに、親自身も子供の世話をすることで自分の存在価値を見出してしまっているので、
子離れをすることができないです。
恋愛関係や夫婦間での共依存
カップルや夫婦は共依存が起こりやすい関係性です。
片方が相手に尽くして、片方が甘えるという関係性になります。
尽くす尽くされるというバランスが崩れると、尽くされる側は甘えっぱなしになります。
俗に言うダメンズというのはこうした共依存を利用したクズのような男性です。
尽くす側も相手に見捨てられてしまうと不安を抱えるので、
相手に対して過剰な束縛やコントロールをしようとします。
ファンとアーティストの共依存
ファンとアーティストというのも実は共依存の関係性です。
ファンは応援という形でアーティストを応援しますが、
ファンの中には自分が応援しないとアーティストは活躍できないと感じてしまい貢グセがついてしまいます。
これは、ホスト、キャバクラ、アイドル、ジャニーズ、V系なども同様です。
もちろん趣味や娯楽の範囲であれば問題ないですが、
エスカレートしすぎると、重度の共依存になってしまうので注意が必要です。
共依存から克服する方法
相手への依存度が高い人ほど、相手にいいように使われがちです。
だからこそ共依存から克服することが自分の人生を生きる上で重要になります。
他人に期待することをやめる
共依存しやすい人ほど、相手が自分を幸せにする唯一の人だと思い『過度の期待』をします。
相手を失ったら、もう自分は生きていけないのではないかとすら思ってしまいコントロールしがちです。
相手をコントロールすればするほど『共依存は深刻になっていくもの』です。
まずは『相手に期待すること』をやめるようにしましょう。依存度を下げて自立することが重要です。
依存度が低くなるほど『相手側がつなぎとめようとしていい条件』を出してくれるようになります。
依存している方が主導権を握られやすいので、なるべく主導権を握れるように自立するのが良いでしょう。
自分で自分の人生をコントロールできること
相手に気に入られようとするあまり『自分の意見や主張ができない傾向』があります。
なので、共依存から抜け出すためには何もかも相手に合わせるのではなく、
たまには『自分の率直な意見を伝えてみる』のも効果的です。
自分で自分の人生をコントロールできるようになると、逆に相手も自分の期待に応えてくれるようになります。
自己肯定感を高める
自己肯定感が高まるように努力することも、共依存からの脱却に繋がります。
ありのままの自分を受け入れて、自分の良い部分を肯定することから始めることで、
自己を徐々に認められるようになるでしょう。
まとめ
共依存は一度陥ると抜け出すのが難しいです。
共依存をそのままにしておくと、人間関係が間違ったものに変化してしまう可能性もあるので注意しましょう。
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