結婚はする意味があるのかどうかを考える若者たち
結婚はする意味があるのかどうかを考える若者たちが増えています。
実際に2020年の結婚は53万7583件で『12.7%』の大幅減少しています。
これは結婚のハードルが上がってるとも言えるし、 結婚のメリットが薄くなってるとも言えます。
・そこまでして子育てする意味ってあるの?
と考えてしまう人が増えています。そもそも結婚以前に『恋愛すらしていない若者が非常に多い』です。
以下は男女別20〜30代の交際経験なしのデータです。
男性 | 女性 | |
20代 | 53.3% | 34.0% |
30代 | 38.0% | 25.7% |
また、異性との交際経験は、20代男性の53.3%、30代の38.0%が「交際経験なし」という結果に。
一方女性の交際未経験者は20代が34.0%、30代が25.7%で、
女性の方が交際経験がある人が多いことが分かった。
→https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1606/21/news136.html
結婚どころか恋愛したことない人が多数派になってしまいそうな勢いです。
今回は、結婚したくない若者について自分なりに考察を踏まえて分析していきます。
結婚したくない若者の考えている現代の結婚観について
結婚したくない若者の考えている現代の結婚観についてご紹介します。
責任が取れないと感じて恋愛や結婚市場からドロップアウト
結婚は恋愛とは違うので、やはり『高いハードルに感じている方が多い』です。
結婚という契約の義務や責任が重く特に女性よりも男性が
『そんな義務や責任なんて負えないよ』という人が多くなり『続々と結婚市場から退場』しています。
全体の男性の一部がドロップアウトすると、ハイスペックな人たちだけしか結婚市場にはいなくなってしまうので、
女性もその争いが激化してしまうわけです。
選択肢という自由が増えたから
現代は多様性による選択肢が増えた反面で、選択肢によって『悩んだり不幸に感じてる人も多い』と思います。
例えば、昭和のような時代で『みんな結婚してる環境』だと、結婚の意思決定するのが楽なんですよね。
みんなしているから自分も結婚しようとなるからです。
しかし『結婚するのもしないのも自由』と言われると結婚について考えないといけないですし、
周りに説明する必要もででくるので、その分決断が遅くなるため『現代の晩婚化の一つの要因』に繋がっています。
理想の異性の基準がインターネットによって高くなったから
これは男女ともに言えるのですが、インターネット社会では『理想の異性の基準がどんどん高く』なっています。
SNSやポルノの世界では美男美女ばかりが身近にいます。
すると、男女がお互いに無駄に自己評価高くなります。
なぜ自己評価が高いかというと『自分の市場価値を客観的に見ることができないから』です。
例えば、40代以上のおっさんが20代の女性を婚約者として探そうとするなら、
年収1,000万以上ぐらいなければ、当然釣り合わないですし、
女性の場合でも、顔はそこそこで年収は600万以上の人を探すと、
年収600万円以上の男性は日本には20%しかいないので、その人が全体の上位20%に入れるのか?となります。
そうなると手軽にスマホで美男美女が近くにいるため、
わざわざリアルな世界でブサイクな人や条件合わない人と恋愛して結婚する必要がないと感じ、
『お互いに歩み寄れなくなってしまったことも一つの要因』だと思います。
コロナ禍によって若者が結婚を早まっている
コロナ禍によって若者が結婚を早まっています。
『新成人の7割以上は25~30歳で結婚したい』と考えていることがわかっています。
「結婚したい」と回答した人に、結婚を希望する年齢を尋ねた。
すると、「25歳」(21.1%)が最も多く、「28歳」(16.0%)、「26歳」(13.3%)と続いた。
新成人の7割以上は25~30歳で結婚したいと考えていることが分かった。
これは2つの要因があります。一つはコロナ禍という出会いやきっかけが少なくなっているという危機感ですね。
『結婚なんて全く合理的でないですよ。意味なくないですか?』と言っていた人たちも
ここ2年のコロナ禍の社会不安を経て結婚本気に考えますという人も増えている印象です。
実際に芸能界もこのコロナ禍によって結婚ラッシュが置きています。
そして、今の若者が早く結婚する要因は、自分の将来をSNSで可視化することができるかです。
例えば、女性であれば、結婚せずに独身生活を送る女性がSNSで可視化できたりするため、
そうはなりたくないと感じた人ほど早く結婚をしたいという空気に変わりつつあります。
結婚するしないを考える上で若者が気をつけるべきこと
結婚するしないを考える上で若者が気をつけるべきことです。
子供を作りたいか作りたくないかを早めに決める
子供を作りたいか作りたくないかを早めに決めるようにしましょう。
特に女性は子供を産むので決断が必要です。経済的に安心して子供が埋める環境を準備しようとした場合、
気が付いたら30代半ばになっていて、体力的にきつく不妊治療が必要だったりといろいろ大変になります。
もし、子供を作りたいのであれば、結婚出産考えると早めに手を打つべきだと思います。
結婚しないのであれば将来どうするのかのイメージは30歳ぐらいまでに作る
男女ともに結婚しないのであれば、将来どうするのかのイメージは『30歳ぐらいまで』に作ることが重要です。
自分なりのライフプランが無いと、周りとの波長やリズムが異なっていくため孤立するからです。
そのまま仕事だけに没頭していきたいのか、趣味に没頭するのか、
自由気ままに生きるのかなどライフプランは決めておきたいです。
同い年レベルの異性との恋愛はしておく
高校時代、大学時代、遅くても25歳までに、同い年くらいの異性と普通の恋愛をしておきましょう。
でないと『一生を通じて歪んだ恋愛観』を持ち続けてしまいます。
大人になると、以下のような薄汚れた不純物が混ざり込んだ世界になります。
・非モテ男性をたぶらかしてATM化する
・ロマンス詐欺に引っかかる
大人の世界の中で、ここ数年で心きれい人はもはや天然記念物化してきてます。
つまり、そうした大人の世界に浸かる前に良くも悪くも20代のうちに『異性と恋愛経験した方がいい』と思います。
その恋愛経験が結婚に大きく影響してきます。
結婚において余るのは男性が多い
結婚において余る人は男女同数では実は無いんですね『男性の方が多い』というのはデータで明らかです。
以下は生涯未婚率の推移(男女別)のデータです。これを見る限り男性が高いことがわかります。
つまり、結婚を考えるの男性は男余りなので結婚するのであればそれなりに頑張る必要があるわけです。
もちろんこれは地域によって異なります。2015年の国勢調査によると以下のようになります。
47都道府県の年代別未婚男女の人口から、男女の差分を計算し、それを年代別の男性総数を分母として
男性全体の中での未婚男性余り率を出しました。
その結果、なんと47都道府県のすべてが男余り状態でした。20~30代だけを抽出してもそれは同じです。
ステータスだけで選ばない
結婚にステータスを求める人は多いです。
例えば、医師、海外駐在員、会社経営者との結婚や
男性なら女優、タレント、モデルなどです。
それで当人が心底幸せならいいのですが、
多くの場合、幸せになっている人は少ないです。つまり、ステータスだけでは『人間は満たされない』んですよね。
自由度が無くなる
結婚はどうしても共同で生活するため『独身のときに比べて自由度は断然下がって』しまいます。
例えば、お小遣い制になれば、自分の給与から一部の金額しか渡されなくなります。
すると、結婚という共同生活によるストレスを溜めると、
会社に行っても地獄で、家庭も地獄になると『2倍地獄になる』と本当に辛いと思います。
居場所を失った男性や女性というのは浮気や夜の街に繰り出すようになったりするわけです。
ですので、ある程度互いに裁量権を与えておかないと、
本来居心地の良いオアシスが地獄化するので気をつけるべきですね。
まとめ
樹木希林さんの言葉ですが
『結婚なんてのは、若いうちにしなきゃダメなの。物事の分別がついたらできないんだから。』 というのは、
意味がよく理解できます。恋愛には時間、お金、エネルギーを使うため早い段階でするべきであるのは確かです。
ただし、結婚するしないも自由です。そのツケは本人が取るしかないので、
その時にした自分の決断からは逃れられないと思います。
人生一度きりなので、どのように人生を歩むのかをしっかりと考えていきたいですね。
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