こんにちはmasayaです。
MakerDAOは分散型ステーブルコインを最初に作ったコミュニティです。
世界で非常に注目されている銘柄の一つです。
今回は、まだ日本人が知らない有望な銘柄『MakerDAO』についてわかりやすく説明してみました。
MakerDAO
MakerDAOは2014年に設立された自律分散型組織です。
自律分散型組織をざっくり説明すると、
国や経営者などの中央管理者を置かずに『コンピューターのプロトコルで組織形態を運営』していく形です。
分散:意思決定を行い執行する権限を持つ組織が存在しないこと
組織:独自のルールや理念を持つ
自律分散型組織と中央集権型組織の違いは以下のとおりです。
自律分散型組織:コンピュータのプロトコル
プロトコルとは、コンピューターの通信の取り決めやルールであり、
スマートコントラクトもこのプロトコルに組み込まれています。
自律分散型組織にすることで、なにかすれば何かを得るという
会社組織の労働と対価をコンピューターで管理できるようになります。
MakerDAOは分散型ステーブルコインを最初に作ったコミュニティでもあります。
このMakerDAOのステーブルコインは『Dai』と呼ばれており、
企業、政府、国家という特定の組織に支配されていないアセットとして存在しています。
これまでの通貨は国家が管理して発行するのが当たり前でした。
しかし、そんな常識を覆して人類の歴史上、初めてコミュニティが管理するステーブルコインが生まれたわけです。
MakerDAOのDAIについて
ステーブルコインとは『価格の変動が少ない仮想通貨』です。
DAIはEthereum(イーサリアム)のETHのみを担保にしたステーブルコインになります。
MakerDAOはMakerプロトコルと呼ばれる自律的なスマートコントラクトシステムを使用しています。
そして、コミュニティによる分散型のガバナンスを通じてDAIのボラティリティが軽減されています。
CDP(Collateralized Debt Position)
CDP(Collateralized Debt Position)を説明したいと思います。
例えば、Ethereum(イーサリアム)を預けた量にに応じてDAIが発行できます。(実際は借りている)
DAIの発行量は『希望するDAIの発光量の150%分に相当するETHを用意』するというルールがあります。
ですのでもし、20万円分のDAIが欲しい場合は『30万円分のETHを用意する』必要があります。
こうした担保の仕組みをCDP(Collateralized Debt Position )と言います。
もし、担保したETHを取り戻す場合は
『CDPで発行したDAIの量+安定化手数料(APR3.5%/状況によって変動)』を払います。
DAIを一言で言えば『トークンを何でも担保化してステーブルコインを借りられるDapps』になりますね。
1DAI = に価値が収束する
スマートコントラクトを用いた金融取引で『1DAI=1ドル』の価値の平衡を実現しています。
しかし、DAI自体の変動は微量ですが変動します。
もし、DAIの価格が$1より上にいっている場合は、同じ$1に対してより多くのDAIが発行できます。
するとDAIの発行量が増えるので必然的にDAIの供給量が増えて$1に収束します。
DAIの価格が$1より下にいっている場合は、
CDPの契約者はこのタイミングでDAIを返却すると、より少ない量のDAIで返却が可能です。
DAIの返却量が増えた場合は、返却されたDAIをMaker側がBurn(消滅させるということ)させて、
供給量が減り価格の上昇に繋がるので、DAIの価格が$1に収束します。
DAIの価格が$1より上 | DAIの価格が$1より下 | |
CDP | 新規発行者が増加する | より少ない量でDAIを返却可能 |
変動 | DAIの発行量増加=DAIの供給量増加 | 返却されたDAIをBurn |
安定手数料 | 安定化手数料を低くする | 安定化手数料を高くする |
MakerDAOがなぜ注目されているのか?
MakerDAOがなぜ注目されているのかを説明したいと思います。
世界初の自律分散型組織だから
国民国家という国や民族などに縛れているのではなく、地球という全体を一括にした社会の実現です。
DiFi(分散型金融)
DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーン上に構築されている金融サービスです。
仮想通貨を預け入れて金利を稼いだり、複数のトークンの価格差から利ざやを稼ぐことができます。
MakerDAOはDeFiの最古参プロジェクトです。
DeFi Pulseのデータを見ても堂々たる1位です。
DeFiプロジェクトがお金を集めるための新しい手段となっています。
利用したサービスが増えている
MakerDAOのDAIを使うサービスが徐々に増えています。
代表的なものであれば、
・Coingate:デビッドカードで支払い
・Compound:金利収入
などですね。こうしたDAIを扱うサービスが増えると様々なユースケースを考えることができます。
例えば、まだ上る可能性のトークンを売らずに担保として預けてDAIを借りて、
DAIを現金に変えて生活するということも可能ですし、
株の信用取引のようにETHの価格がさらに上がると思い、
DAIでETHを購入して値上がりに期待するという利用方法もありです。
MakerDAOはトークンエコノミーを面白くする
MakerDAOは非常に構想がオモシロイと思っています。
DAIが今後普及することでトークンエコノミーがかなり面白くなってくると思います。
また、Difi自体がブームなので今後のトレンドを見てもMakerDAOの注目が期待できます。
ぜひMakerDAOをポートフォリオの一つに入れておきましょう。
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