【経済的な豊かさと心の豊かさは比例しない】日本の子供の幸福度が最低水準であるという話

こんにちはmasayaです。

最近、ユニセフでは38カ国で子どもの幸福度を調査したようです。

その調査では、なんと世界で精神的な幸福度が37位と最低レベルでした。

今回は、日本の子供の幸福度が最低水準であるという話です。

日本の子供の幸福度が最低水準

ユニセフが38か国調査で日本の子供の幸福度が最低水準であることがわかりました。以下は本文の引用文です。

国連児童基金（ユニセフ）は3日、先進・新興国38カ国に住む子どもの幸福度を調査した報告書を公表、

日本の子どもは生活満足度の低さ、自殺率の高さから「精神的な幸福度」が37位と最低レベルだった。

「身体的健康」では1位で、経済的にも比較的恵まれていたが、

学校のいじめや家庭内の不和などを理由に幸福を感じていない実態が明らかになった。

教育評論家の尾木直樹さんは、日本の学校現場を「いじめ地獄」と表現、

偏差値偏重による受験競争過熱も相まって

「子どもの自己肯定感が低く、幸福感が育たないのは必然的だ」と指摘した。

→https://this.kiji.is/674042212506420321?c=39550187727945729

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なぜ日本はこのように子供たちの幸福度が低いのでしょうか？今回はこの理由を考えていきたいと思います。

日本の子供の幸福度が最低水準の理由

日本の子供の幸福度が最低水準の理由を私なりに考察してみました。

現代の幸福レベルが上ってきている

現代の幸福レベルが上ってきていると思っています。

マズローの欲求5段階説と呼ばれる有名な人間の欲求を理論化したものがあるのですが、

人間には5段階の「欲求」があり、

1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

生理的欲求や安全欲求はすでに日本では満たされつつあり、現在は『社会的欲求』が高まりつつあるような気がします。

例えば、インスタグラムのインスタ映えやフォロワー数思考だったりと

若い人ほどより社会的欲求を求めるような動きが見られます。

当然この欲求が若者たちにとって一つの幸せのモノサシになるのであれば、

いじめられたり、コミュ障な人ほど、自分を不幸な人間だと思うようになると思います。

欲求レベルが上がったことによる幸せの基準が変わってきているのも原因の一つなのかなと思います。

日本が低成長期に入ったから

日本は今までの高度経済成長期とは違い、低成長期に突入しています。

高度経済成長期は明確なビジョンがありました。モノを作り社会を豊かにするビジョンです。

もちろん高度経済成長期に頑張ってくれた団塊世代の人たちのおかげで、

モノに溢れて日本は昔に比べれば豊かになりました。

しかし、それから新しいビジョンを持てずに日本は立ち止まっている状態です。

村上龍さんの著書である「希望の国のエクソダス」で1フレーズがあります。

『この国には何でもある。だが、希望だけがない。』まさしく、今の日本社会を捉えていると思います。

大人たちが子どもたちに未来に「希望」を抱かせてあげることが大切だと思います。

自己肯定感が低いから

内閣府は2019年6月に令和元年版「子ども・若者白書」を公表しました。

「日本の若者の自己肯定感は諸外国の若者に比べて低い傾向にあり、

同時に実施した欧米など６ヵ国（韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン）の

若者の回答と比較すると、もっとも低い実態にあった」という結果を発表しています。

他国に比べると、子ども自身の自己肯定感は、まだまだ低い傾向にあります。

自己肯定感は、

という気持ちを表している言葉です。

特に大切なのが、内なる自分を表現できないでいると自分を知ることができなんですね。

日本は、自分らしくあることは悪であるとか周りに迷惑をかけてはいけないと教えられます。

すると子供に自己表現させないということは、

感情や意見を溜め込んで自己肯定感や自尊心を低下させることに繋がります。

こうした子どもたちの多様性のある自己表現させる環境を整えることも大切だと思います。

経済的な豊かさと心の豊かさは比例しない

アフリカでその日を暮らすことが精一杯であれば、生きているだけで幸せを感じる人もいます。

しかし、日本の子供の幸福に対するハードルがかなり高くなってきているので、

そのモノサシで自分を幸せかどうかで測ることで不幸だと感じる人が多くなってきていると思います。

芸人・明石家さんまは「生きてるだけで丸儲け」という名言がありますが、

何者にもなれなくたって、生きているだけで十分だと思えるような社会や教育をしていくことが大切ですね。