こんにちはmasayaです。
読書しようと思っていても内容が記憶に定着しなかったり、
そもそも途中で本を読む気が無くなってしまう人は多いです。
そんな人達のために読書家である私が、科学的に効果がある読書術4選について解説していきます。
なぜ多くの人が読書が苦手で記憶に残らないのか?
なぜ多くの人が読書が苦手で記憶に残らないのかを説明します。
読書が苦手な人の特徴は以下の2つです。
・著者の略歴を読まない。
この2つの情報を読み飛ばして読書する人は、
本がどこに面白い内容が書かれているかわからず、興味を失ってしまいます。
興味を失うと読書を諦めてしまい、何も学べないという負のスパイラルが起きます。
また、読書をしているのにも関わらず本の内容が記憶に残りにくい原因は、
本の内容全体を吸収しようとするので、結果的にどんな情報を得たのかわからず、
結果的に文面だけ読んでしまうということがあります。
今回の記事では『読書の仕方』を詳しく説明していきます。
読書が苦手無い人でも読書の方法を理解することで、
誰でも分厚い本でも難しい難読な本でも読破することができます。
科学的に効果がある読書術4選について
科学的に効果がある読書術をご紹介します。私がオススメしている読書術は以下の4つになります。
・SOAR:人間の記憶システムに基づいて考えられた学習法。
・メタ認知読書
・クリティカル読書
これらの読書術は資格試験や学校の試験などにも応用が効きます。
では、それぞれの読書術について詳しく説明していきます。
SQ4R(SQ3R)
SQ4Rはカナダのウォータールー大学の生徒に読書のマニュアルとして広められている読書法です。
SQ4Rは読書する際に6つのステップを意識して読むことで本の内容を忘れにくくするといった方法です。
Q:Question→目次の質問化
R:Read→回答を作る
R:Respond→自分なりの言葉でまとめる
R:Record→本の内容と照合する
R:Review→振り返る
S:Survey-構成・特徴を見る
Surveyは本を読む前に一度『目次・本文』をチェックします。
ここでチェックするポイントは『どの部分に重要なことが書いてあるのかを知ること』です。
具体的には以下の3つのポイントを確認するのがオススメです。
・目次
・序文
・章の見出し
・章末
・太字
・マーカー
大切なのは、本の内容を確認するのではなく『この本をどうやって読み進めればよいか?』を考えることです。
本の書き方は著者によって様々ですので、
その本に合ったベストな情報の抽出方法を探すことが効率の良い読書ができます。
Q:Question-目次の質問化
Surveyで本の特徴が分かれば、次に目次を質問の形にして落とし込んでいきます。
例えば、自己啓発の7つの習慣であれば以下のように落とし込みます。
②「習慣」の定義→「習慣」の定義とは?
③3つの資産→3つの資産とは?
ポイントは『見出しでどんな情報を知ることができるか?』を分かる状態にすることです。
R:Read-回答を作る
ReadではQuestionのステップで作成した質問の回答をするように本の内容を読み埋めていきます。
これによって、目的を持った状態で本の内容を確認していくことができるので、
より本の情報が具体的に抽出しやすくなります。
Readでは細かい部分までまとめる必要は無く、ざっくりとした回答で良いです。
R:Respond-自分なりの言葉でまとめる
Respondでは自分なりの言葉で本の内容をまとめる作業です。
具体的どのようにまとめるかですが、私がオススメなのはこの3つです。
具体例:この内容は例で説明する。
応用:この情報を活用するとどう活かせるか。
Readでざっくりしたまとめの内容を具体例や応用名でより詳しい無いように紐付けることが大切です。
R:Record-本の内容と照合する
Recordでは、Respondで自分がまとめた解釈が合っているかどうかの確認を行います。
まとめた内容と本の内容を照らし合わせながら『合っている部分』と『間違っている部分』を分けていきます。
R:Review-振り返る
Reviewでは、Recordで完成した内容を週に1回もしくは月1回思い出す作業を行います。
読んだ本の内容を記憶に定着させるためには、インプットした内容を想起させることが大切なので、
常に定期的な振り返りが大切になります。人間は思い出すことで記憶に定着しやすくなります。
エビングハウスの忘却曲線と言われる『覚えたことをどれくらいの速さで忘れてしまうか』というグラフです。
人間は1日経つと『66%』忘れてしまいます。
だからこそ、予習よりも復習を行うことで記憶に定着させやすいです。
SOAR
SOARとは『人間の記憶システムに基づいて考えられた学習法』です。
SOARは以下の頭文字を取った言葉になります。
O:Organize→体系化
A:Associate→関連付け
R:Regulate→調整
SOARの詳細の前に、人間の記憶システムについて説明します。
感覚記憶とは、外部の刺激を受け取る場所です。
感覚記憶で本に書かれている単語や図などを『注意』が無関係な刺激を取り除き『ワーキングメモリ』に伝達します。
ワーキングメモリは作業記憶と呼ばれているもので、一時k亭な記憶をしながら作業を行うものです。
そこから新しい知識が『保存・符号化』されて長期記憶になっていきます。
また、記憶を引き出す際には、長期記憶を『検索』してワーキングメモリで作業します。
この流れに基づいて考えられた学習方法がSOARと呼ばれる方法になります。
では、それぞれについて詳しく説明していきます。
S:Select→選択
Selectでは学習する情報を選択していきます。
読書で大切だと思う内容はメモを取っておくようにしましょう。
また、これは学生でも同様で、講義の内容をすべて板書する必要はなく必要だと思うことだけノートに記録します。
Selectで大切なのは『自分が記憶したい情報や内容を明確化すること』です。
O:Organize→体系化
Selectで重要な情報を選択したら、Organizeで体系化していきます。
SOARで体系化していく方法は以下の3つです。
シーケンス:順序ごとに並べる
マトリクス:分類する
A:Associate→関連付け
Associateでは関連付けを行います。
関連付けというのは知識同士を結びつけることです。
SOARでは、関連付けを『内部』と『外部』の2種類から行います。
外部の関連付け:既存にある情報と新しく学んだ情報で関連付けを行う。
R:Regulate→調整
Regulateでは調整を行います。具体的には『要約+質問』になります。
質問:自己テストのようなもの。
メタ認知読書
メタ認知読書はメンタリストのDaigoさんが提唱している読書方法になります。
ビジュアライジング:本の内容をまとめて簡単な図解を作ること。
コネクティング:自分の中にある知識や情報と新しい情報を結びつける。
サマライジング:本の各章ごとに要約すること。
クエスチョニング:本を読み終わった自分に対して質問する内容を決めて読むということ。
インファイリング:図解や写真から内容を推測したり、拾い読みして推測すること。
プレディクティング
プレディクティングでは、この本にどんなことが書かれているかを予測して、メモなどに残していきます。
プレディクティングの具体的な方法は以下のとおりです。
②自分の持っている経験や知識からこの本が書かれていることを予測する。
③予測したことをノートやメモに記録する。
④実際に本を読む。
⑤どれくらい自分の予想が当たっていたのかの差分を確認する。
プレディクティングで大切なのは『自分の予測と新しく得た知識の差を確認すること』です。
差を確認することで、記憶の定着度や理解度を高めることに繋がっていきます。
ビジュアライジング
ビジュアライジングは本の内容をまとめて簡単な図解を作ることです。
文字の情報量と画像の情報量は画像の情報量が大きいです。
つまり、画像として一つにまとめておくことで本に書かれている一冊の情報をコンパクト化します。
マーカーを引いたり、一言一句文章を覚える行為は正確ではありますが記憶定着することが難しいです。
本の要約などを抜き出して図解することで、記憶からいつでも引き出しやすいです。
コネクティング
コネクティングとは自分の中にある知識や情報と新しい情報を結びつけます。
コネクティングすることで、知識の安定化を図ることができます。
具体的なコネクティング方法は以下の3つです。
Text To Self:過去の体験と結びつける。
Text To World:ニュースや世界そのもの現象と結びつける。
『Text+Self+World』の3つから情報を裏付けることでより知識が定着しやすくなります。
サマライジング
サマライジングは各章ごとに要約することです。
これは、本に書かれている内容を読み飛ばさずかつ無駄なところは読まないテクニックです。
私も良くこのサマライジングを活用します。本には目次があり章が分かれています。
この章ごとに『著者が何が言いたいのか?結論的に著者が伝えたいことは?』と一言でまとめます。
まとめた内容が自分の既存知識であれば、その章に書かれている内容はスルーしてオッケーです。
もし、自分の知らない情報であればじっくり読みましょう。
クエスチョニング
クエスチョニングは本を読み終わった自分に対して質問する内容を決めて読むということです。
自分が本を読後したあとに質問する項目です。
この本から何を学んだか?
知らなかった重要な事実はあったか?具体的にはどんなことか?(複数可)
今まで読んだ本と似てるところ、違うところはどんなところか?
全体を通してこの本はどんな印象か?
なぜこの本は重要だと思うのか?
おすすめの章は何章?内容は?
この本のユニークな部分はどこか?
一番重要な一文を抜き出すとしたらどこを抜き出すか?
自分にとって目からウロコだった部分はどこか?
これを意識して本を読みす進めると、読書する際に自分が抽出する情報がわかってくるようになります。
すると、自然に本に書かれている本質的な情報のみを抽出できる質の高い読書ができます。
インファイリング
インファイリングは図解や写真から内容を推測したり、拾い読みして推測することです。
これは、プレディクティングの図解版であるという感じですかね。
クリティカル読書
クリティカル読書はメンタリストのDaigoさんが提唱している読書術になります。
先程紹介したSQ4Rをベースにクリティカル読書をすることが個人的にオススメです。
クリティカル読書は『どんな難しい本でも読破するための読書術』になります。
クリティカル読書のポイントは以下の3つです。
・キュリオシティーギャップ
・DaiGo流読書
メンタルマップ
メンタルマップとは、ハーバード大学のショーン・エイカー氏が提示している方法で、
『自分の人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したもの』です。
自分の目的や動機から欲しい知識を具体的に決めることが読書術では何より大切です。
具体的には3つのポイントを箇条書きでメモにして書き出すことが良いです。
②もたらされるメリット:この本からなにを得たいのか?
③期待していること:読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか?
この3つのポイントを意識するだけで、挫折せずに本が読むことができます。
キュリオシティーギャップ
キュリオシティーギャップとは『自分が知りたいと思っていることと、実際に自分が知っていることとの差分』です。
キュリオシティーギャップを読書で応用するためには以下の2つのポイントが大切です。
著者がどんな意図で本を書いているのかを理解して読む。
自分が持っている知識と本に書かれている自分が知らない知識の差を意識することで、
好奇心を刺激して頭に入りやすくなります。
興味あることや関心のあることに触れることで、脳内の報酬系と呼ばれるエリアが活性化して、
海馬に活発な働き方を当てるので記憶力の定着や向上を促進します。
また、著者がどんな意図で本を書いているのかを理解して読むことで、
自分が知りたいと思っていることと、実際に自分が知っていることとの差分を中秋することができます。
DaiGo流読書
上記2つを意識した上でさらにDaiGo流読書を活用しましょう。
・一つしか章が読めないとしたらどこから読むか
読書術を学びさらに質の高いインプットを行う
読書はただ本を読むだけではなく、その内容を自分に吸収させてインプットすることで初めて読書の効用があります。
今回紹介した4つの読書術はどれも科学的に根拠のある読書方法なので、
ぜひ自分に合ったものを選んで、さらに質の高いインプットを行って見てください。
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