仕事と作業の違い
この社会において一見仕事だと思っていたことが実は『仕事』と『作業』に分かれているんですね。
仕事と作業の違いは以下のとおりです。
作業:予め答えがわかっている業務→工場やハンバーガーショップ
例えば、コンサルティングとハンバーガーショップ。
これらはどちらも仕事と一般的には定義されていますが、仕事と作業に分かれています。
コンサルティングは『仕事』です。
コンサルティングは、企業の問題解決のためにどのような方法でアプローチするかを
『自分で答えを出していくこと』が求められるからです。
しかし、ハンバーガーショップなどは『作業』です。
ハンバーガーが注文されれば、どのように作れば良いのかはマニュアルがあるので、
『業務自体が予め答え』がわかっています。
作業よりも仕事のほうが高単価な報酬が貰える
作業よりも『仕事のほうが高単価な報酬』が貰えます。
ハンバーガーショップに比べて、コンサルティングのほうが給与は高いです。
なぜなら、コンサルティングは作業ではなく『仕事をしているから』です。
こうしたことを言うと、「ハンバーガーショップもコンサルティングもどちらも大変な業務をしているではないか!!」
と言われるのですが、大変かどうかや辛いかどうかは『給与にはあまり関係が無い』です。
仕事というのは、明確な答えが無い中で自分なりに考えて業務を行うのに対して、
ハンバーガーショップは決められた手順を行っているだけです。
決められた手順を行う人が多くいますが、自分で答えを出していける人は少ないため、
『需要が高いからこそ給与も高い』のです。
辛い業務を頑張れば給与が上がると感じ、作業ばかりしていても作業する人は大勢いるため、
給与は上がらないという事実を理解しましょう。
令和の時代は仕事ベースでないと生き残れない
高度経済成長時代は主な業務は『作業ベース』でした。
家電製品や自動車など、工場で部品などの生産するためにマニュアルを作り、
『誰がやっても同じような品質のモノを作ることが求められていた』からです。
しかし、グローバル化が進み、作業は東南アジア及び発展途上国でも同様な品質で作れるようになりました。
同様な品質を作れるようになったため、世界全体を見ると貧富の格差が縮小傾向しています。
世界で1日1.9ドル以下で暮らす人の割合は2000年の18%から2018年の9%に半減しています。
日本の実情としては、発展途上国が経済発展して『日本の下層が発展途上国レベルに落ち込んでいるわけ』です。
つまり、作業できる人たちが『世界全体で増えた』ということです。
ウーバーイーツは作業の部類の仕事ですが、東南アジアの人でも日本人でも同じように仕事していますし、
自動車の工場でも東南アジアの人でも日本人でも同じように仕事しています。
決して『先進国だから給与が高いというわけではなくなって』います。
さらに、そうした人たちが居なくても単純な作業は『機械化』や『システム化』が進んでいきます。
ですので、令和の時代では作業ベースをしていくと、行き着く先は作業できる外国人たちとの競争になります。
その競争に飲み込まれたくないのであれば『仕事ベース』で業務を行わなければ生き残れないのです。
作業から仕事をするためには「仮説を立てて仕事をすること」が重要
では、作業ではなく仕事をするためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは『仮説の立て方』が重要だと感じています。
仮説を立てるというのは自分なりに「おや?」という『疑問を持ちその疑問に対するアンサーを考えること』です。
つまり、答えが無い問題に対して、自分なりにその問題の答えを出すのが『仮説を立てること』ということです。
疑問を抱くには、日常や仕事内で『気づきを常に持つこと』が重要だといいます。
「おや?」という感覚は非常に重要です。それが業務の創意工夫に繋がり作業から仕事へと進化します。
では、具体的に仮説を立ててる方法をご紹介します。
できる人の仕事から仮説を立てて見る
仕事で伸びている人たちは『常に仮説を持つ意識』があります。
逆に仕事ができない人たちというのは、
『仮説などを持たずに常に与えられたことだけを毎日こなす作業ばかり』しているはずです。
できる人を見て「あの人はこれができるのに、自分はできないのだろう?」と考え見るようします。
仮説を立てて行くと、自分との差異が出てくると思うので、
そうした差異をひとつひとつ潰していくと、自然と作業から仕事へというスタンスに変わっていけます。
楽するために仮説を立てて見る
楽するために仮説を立てて見るのもオススメです。
私の周りの優秀な人たちは同じ作業でもいかに楽ができるかを考えています。
楽をするためにはどうしたらいいんのか?という仮説を立てて業務をこなすだけでも
必要ない無駄が見つかったり、作業が簡単になったりします。仮説を立てるトレーニングとしてはうってつけです。
観察すること
観察というのは『事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること』です。
よく見て学べというのは『観察して自分なりの仮説を立てる訓練』とも言えます。
目を凝らして精度の高い観察をしていれば、仮説を立てられるようになります。
観察するときにぼーっとするだけでは意味がなく常に「おや?」という部分を見つけられるようにしましょう。
データやログは常に取ること
仮説を立てる際に大切なのが『写真や文字・数字などで記録すること』です。
記録した過去のデータというのは『失敗も成功も次の仮説を立てる良い材料』になるわけです。
当然、記録したサンプリングデータから試行回数を増やせば『仮説の精度』が上がっていきます。
そのため、失敗したデータも成功したデータもしっかりと自分の貴重なサンプリングとして集めましょう。
まとめ
これからの時代は、言われたことをするだけの作業では生き残ることができないと思います。
AIやロボットなどが普及する時代でもこうした仮説を立てて仕事を行える人たちは生き残ることができます。
私自身アフィリエイトやトレードなど行っていますが、
数字やチャートから常に仮説を立てながらトライアンドエラーを繰り返すことで結果が出ています。
つまり、どのような業務でも『作業ではなく仕事をするという意識』を持って取り組んでいきましょう。
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