こんにちはmasayaです。
最近は日本企業が全く活気がなく、優秀な学生や労働者は外資系や海外で働いている人がほとんどです。
日本企業が衰退した理由の一つは『コストカット』が原因になります。
今回は、日本企業はコストカットばかりで投資を行っていないという話をご紹介したいと思います。
日本企業はコストカットばかりで投資を行っていない
たまたま気になるツイートを発見しました。
どうも聞いた話や報道された話なんかを見るに、ここ20〜30年の日本企業は基本的にコストカットを頑張ってきて、そのへんがうまい人が出世して実権を握ってるので、投資周りが壊滅的に下手くそでイノベーションが起きずヒット製品が作れない、という状況に見えるんだけど。だいたいあってるのかな?
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) April 6, 2019
正しくそのとおりで、日本の労働環境はコストカットばかりを重視しており、政府も容認しています。
実際に以下のような形でコストカットを行っています。
・派遣労働
・同一労働同一賃金
コストカットとは、本来無駄なものを削減することを指しています。
もちろんコストカットで支出を削減すれば利益を出すことは可能です。
しかし、多くの日本企業がやっているのは『労働者の賃金』や『研究開発費』をコストカットしているんですよね。
1997年を100%とした世界全体の実質賃金ですが、日本だけが『89.7%』と減っていることがわかります。
また、日本の製造業全体の研究開発費は2007年の12.2兆円がピークです。
また、その後はリーマンショックがあり減少して2010年には『10.5兆円』と3年間で1.7兆円も減少しています。
コストカットはもちろん必要な策ではあると思いますが、
本来日本企業が行うべきことは『商品やサービスを作り出して売上を上げること』が大切になります。
売り上げが中々上がらず、苦渋の策で労働者の賃金や研究開発費のコストカットしていても、
売り上げが上がることはないです。それは現状の売上を『コストカットで穴埋めしているだけ』だからです。
売り上げが横ばいでコストカットしているのは、現状維持をしているだけで『衰退しているも同然』なのです。
現在の企業のあり方→売り上げがない→労働者の賃金をコストカット→革新的な商品やサービスが生まれない
例えば、家計簿をつけて節約をどれだけしたところで、
最低限生活に必要なお金までは切り崩すことができず限界があります。
日本企業はそうした節約を行い、もう最低限生活に必要なお金までも切り崩そうとしている所まで来ています。
つまり、今の日本企業は商品やサービスを作り出して売上を上げることよりも
従業員に自主的にタダ働きさせて売上を上げることばかりやってしまっているということです。
・コストカットは一時的に売上の穴埋めになるが長くは続かない。
日本企業が低迷している理由は世界で売れる価値のあるものが作れていないから
今の日本企業が低迷している理由は『世界で売れる価値のあるものが作れていない』からだと思っています。
ものづくり大国だと言われてきた日本は今はなき姿だと言っても良いです。
今の時代、世界で売れる価値あるものは『ソフトウェア』が主体です。実際にGAFAが世界的に経済を牽引しています。
GAFAとは『グーグル(Google)、アップル(Apple)、フェイスブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)』の
4社の頭文字を取ったものです。
GAFAは米国を代表とするIT企業であり、世界時価総額ランキングの上位を占めています。
Apple:2位(1,354.255)
Facebook:6位(575.534)
Amazon:4位(999.962)
ハードウェアからソフトウェアの流れは、Softbankの孫正義氏も言及していました。
以下は、孫正義氏のインタビュー記事の一部になります。
思い描いたとおりの未来に進んでいく過程で、
常に米国が情報革命やインターネット産業の中心に存在し、
最近ではスマートフォンなどのデバイスで中国や韓国がリードしています。
日本の存在感は平成という時代を通じて減退しました。
そうそう。平成は失われた30年間。日本は、まるごと下っていってしまった。
昭和末期の1980年代、日本が「電子立国」と言って、家電を中心にすごく自信満々な時期がありました。
そのときに、いわゆるソフトウエアのことをバカにしている人たちがいました。
僕らがいくら、
「これからはソフトの方が大事ですよ。ソフトこそが頭脳で、ハードは言ってみればただの箱、道具にすぎません。
ソフトが主役になる時代が絶対に来ます」ということを言っても、「ハードウエアこそが主役である」と。
いかがわしい若い小僧たちがソフトウエアだとはしゃいでいるけれども、
わけがわからないし、アルバイトで雇って書かせておけばいいと。そういう“大人”が多かった。
当時の日本の主流のビジネスマンたちは、モノをつくってなんぼ、モノづくりにこそ魂があるみたいなね。
結局、それが日本の決定的な遅れにつながったんですね。
私が実際にお会いした経営者も
『AIやIoTなどの技術を活用して、どうしたらコストカットや人員削減できますか?』
と聞かれることはあっても
『どうすれば新しい商品やサービスを開発して新しいビジネスモデルを生み出すことができますか?』
と聞かれたことが一度もないです。
私は、コストカットや人員削減などの『守りの投資』ではなく、
新しい商品やサービスを作り売上を伸ばして給与を与える『攻めの投資』をしようと提案します。
新しい商品やサービスを作り売上を伸ばす→攻めの投資
その方が、労働者はワクワクしますし働く労働者の活力が高まりますと言いますが、
中々、経営者に賛同してもらえないです。
この守りの投資の発想がGAFAのような新しい商品やサービスが日本から生み出されない原因だと感じます。
・世界で売れる価値あるものはハードウェアからソフトウェアに切り替わった。
・日本はものづくりというハードウェアの思考からソフトウェアに切り替わることができなかった。
資源がない日本こそハードウェアではなくソフトウェアで勝負すべき
日本には資源が少ないので、むしろ日本はハードウェアではなくソフトウェアで勝負すべきなんですよね。
ハードウェアでは、材料を海外から仕入れて、作られたハードウェアを海外に輸出する方法を取っていますが、
ソフトウェアであれば材料を仕入れる必要が無いからです。
ソフトウェア:材料を仕入れない→コストが掛からない
今の日本は、良い商品やサービスを作り出した方が価値を上げることができていないです。
ですので、売り上げが上がらず『労働者の賃金』や『研究開発』をコストカットして、
売り上げの穴埋めをして食いつないでいくことしかできないわけです。
今日本企業が求められるのは『世界で売れる商品やサービスを作らなければならない』ということです。
守りの投資をしていたからと行ってジリ貧でどんどん窮地になっていくだけですので、
今後日本企業は今後大きな変革が求められると思っています。
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