こんにちはmasayaです。
最近、思考系の本で良書に出会うことが出来ました。それは『ハック思考』です。
思考系の本は数多く読んでいますが、ハック思考は比較的わかりやすく解説しています。
今回は、ハック思考から学ぶ重要なポイントをピックアップしてみました。
ハック思考から学ぶ重要なポイントをピックアップしてみた
kaizen PlatformのCEOである須藤憲司が書かれている本になります。
須藤憲司氏は、創業2年半で顧客の売り上げを『240億円』増やしたスーパーグロースハッカーです。
ハック思考は、彼の思考や考え方をわかりやすく解説している本になります。
ハックとは
私達の世界では、原理原則や成功法則が必ず存在しています。
勉学、仕事、スポーツなどは『時間』と『お金』というリソースを投じることで『成果』を得ることができます。
これは万国共通の原理原則や成功法則になります。
しかし、中には時間とお金を同じように掛けても成果が異なるケースがあります。
これは同じような努力をしている人
『より成果を得られるため』に『ハック』が必要になります。
ハックとは『インプット(時間 ✕ お金)のアウトプットの転換率を劇的に上げること』です。
つまり、ハックを理解することによって
『最小限のインプット(時間✕お金)に対して最大のアウトプット(成果)を上げること』ができるようになります。
ハックする方法は2ステップある
具体的に、ハックする方法ステップは2つあります。
②:そのシステムのスキマに介入する
では、それぞれについて解説していきます。
ステップ1:人と違う法則や規則性を見つける
まず、ハックするために大切なのが『 人と違う法則や規則性を見つけること』です。
人と違う法則や規則性を見つけるには、
世界を疑うことから始まり『観察・考察・推察・洞察』のスキルが必要になります。
観察・考察・推察・洞察については以下の記事を参照してください。
私達の世界や社会は『常識』や『当たり前』と頭の中で無意識に『正しいと認識していること』が多く存在します。
しかし、それはあくまで多数派が思っていることであり、多数派が常には正しいとは限りません。
常識や問題を疑って『何が本質的な問題なのか?』を見つけることさえ出来れば、
『最大の成果を得ること』に繋がります。
そのためには、観察→考察→推察を繰り返して洞察して
世界や社会に対して『なぜ?』という質問を問いかけることが大切です。
ステップ2:システムのスキマに介入する
既存の解決策では解決できない問題が生じたら、自分たちの立っている土俵を疑うべきです。
どれだけ巨大で精巧にできているシステムも繋ぎ合わせているための『スキマ』が必ず存在します。
システムのスキマに介入するには『視点・方法・勇気』が必要だと言っています。
視点の引き出し
物事の見方を変えるためには『世界を違った角度から見る』必要があります。
有名なのが『鳥の目・虫の目・魚の目』です。
虫の目:細部を見る→深い視点、狭い視野→ミクロ目線
魚の目:流れを見る→客観、相対性→トレンド
世界を違った角度から見るためには『鳥の目・虫の目・魚の目』を意識的に切り替えながら、
複眼的に捉えることが大切です。
方法の引き出し
方法の引き出しは実際の仕事や実生活に役に立つHackの方法論です。
物事の構造を理解することで、Hackする手段や選択肢を増やすことができます。
方法の引き出しとして『言葉・身体性・お金と時間・組織・認知』の5つHackが取り上げられています。
・身体性のHack
・お金と時間のHack
・組織のHack
・認知のHack
言葉のHack
言葉はどのように世界を見ているかという世界観を表しています。
つまり、言葉をハックすることで『世界観そのものを変えてしまうこと』ができるわけです。
しかし、どれだけ優れた原理原則や成功法則を見つけたとしても、
あなたが、表現する言葉を持ち合わせていなければ『概念を相手に伝えることができない』からです。
物理法則などは、論文という言葉の集合体を活用して自分の頭にある『抽象を具体化』しています。
つまり、言葉のハックには自分の抽象と具体を表現するための『語彙』が非常に重要だと思っています。
身体性のHack
人間には『視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚』と呼ばれる五感が備わっています。
その中でも、人間が物事を一番最初に理解するのは『視覚情報』です。
多くの人は『視覚』によって、たくさんの情報を収集しています。
視覚は圧倒的に情報量が多いので、一瞬で様々な情報を伝えることが出来ます。
視覚情報でビジネスの成果向上に効く要素は以下の4つです。
・ビジュアル:色やイメージ
・コピー:文章
・行動喚起:セールス
レイアウトやビジュアルでの原理原則は『視覚の印象だけを伝えること』です。
パット見した時にサイトや広告がどんなものなのかを伝えることが大切になります。
そのためには、写真などで『印象から内容を伝えること』が非常に大切です。
また、コピーで重要なのは『数字+タイミング+比較と比喩』の3つです。
タイミング:購入するタイミングを理解しやすくなる→今なら,後〇〇時間等
比較と比喩:サービスの目的が何かを伝える→ワンランク上の〇〇,〇〇の秘密等
お金と時間のHack
投資の大きな割合を占めるのが『マーケティング』です。
マーケティングで良く活用されるのが『4P分析』です。
・Price(プライス):価格
・Place(プレイス):流通
・Promotion(プロモーション):販売促進
この4P分析のうち最もインパクトが大きいのは『Place(プレイス)』だと言っています。
ビジネスにおいて『人の時間を抑える流通チャネル』が最も重要であると書いています。
飲食店でも一等地にお店を構えることでお客が集まりやすくなります。
また、SEOなどでも検索エンジン上位を取ることでアクセスが集まりやすくなります。
つまり、一等地の流通チャネルを獲得することができればマーケットシェアを獲得することができるということです。
そして、一等地を確保するために『ギアを上げる投資』をして転換効率を上げていくことが大切になります。
そしてお金の使い方も大切ですが、時間の使い方も同様に大切になります。
大切なのは、自分が何にお金を投資するべきかどうかなど『地図を描いておく』必要があると言っています。
組織のHack
組織のHackで書かれていることで重要だと思ったポイントだけチョイスします。
まず、実現したいビジョンから事業計画を作りますが、
その事業計画から『商品戦略』と『営業戦略』の2つだけをしっかりと考えることが大切です。
そして、このビジョンを実現させるためには組織が必要になり、
組織を上手く作る上で重要な鍵は『採用・配置・代謝』です。
配置:適材適所に人材を配置することを考える
代謝:人材の入れ替わりを考える
ビジョンを実現する上で最も大切なのが採用で『70%』の比率だと言っています。
認知のHack
上記の4つのHackは自分の外側でのHackでしたが、認知のHackは自分の内側のHackになります。
自分の認知のHackをすることによって『自分の行動を良い方向へ変えていくこと』ができます。
勇気の引き出し
鳥の目・虫の目・魚の目という3つの視点を持ち『マクロ目線✕ミクロ目線✕トレンド』を捉えます。
そして『言葉・身体性・お金と時間・組織・認知』の5つのHackを使います。
最後に大切なのが『勇気』です。勇気は言い換えれば『行動』を指しています。
今の時代正解や答えがわからない時代ですが、全ては挑戦することから始まります。
メタ認知を活用して抽象と具体を使いこなす
多くの人は目の前にある物事に囚われているだけでは『斬新なアイディア』や『イノベーション』は起こせません。
多くの人は手軽に解決できるノウハウや知識ばかりに目が行きがちですが、
それだけでは通用しなくなっているのが現代です。
しかし、私の周りの社長さんだったり、仕事ができる人たちは『抽象⇔具体』という作業が非常に得意な人が多いです。
抽象⇔具体が得意な人ほど『メタ認知』と呼ばれる思考を持っています。
メタ認知については以下の記事を参照してください。
メタ認知思考を持つことにより、目の前にある物事ではなく、
目に見えない部分を捉えることができ、斬新なアイディアやイノベーションが起こせるのだと思っています。
私自身も様々な問題に直面した時にその物事と同じレイヤーではなく、
1つ大きなレイヤーから物事を考えることを教わりました。
例えば、仕事の悩みや人間関係の悩みは同じレイヤーで考えるのではなく、
その1つ上のレイヤーである『人生』というレイヤーから考えると物事が上手く行ったりします。
現代は、変化のスピードが早く既存の解決策だけでは通用しない時代になっています。
だからこそ、メタ認知を理解して物事を正しく捉えて手を加えてより、
良い世界や社会を作り出すことができるのではないかと思います。
ハック思考はそうしたメタ認知をよりわかりやすく解説してある一冊だと思います。
思考系の本はどれも難しいのでハック思考から学んでみることもオススメします。
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