こんにちはmasayaです。
最近、Twitter(ツイッター)で大きな話題が舞い込んできました。
なんと日本の裁判でTwitter(ツイッター)で写真の無断リツイートは著作権侵害になるという判決が決まりました。
今回は、最高裁でTwitter(ツイッター)で写真の無断リツイートは著作権侵害に当たるという話です。
最高裁でTwitter(ツイッター)で写真の無断リツイートは著作権侵害に当たる
ツイッターに写真を無断でツイートされた北海道の写真家の男性が、
そのリツイートも著作者の権利の侵害に当たるとして、
リツイートしたユーザーを特定するため発信者情報を開示するよう求めた訴訟の上告審判決で、
最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は21日、ツイッター社側の上告を棄却した。
ユーザーのメールアドレスを開示するよう命じた2審・知財高裁判決(2018年4月)が確定した。
男性は自身のウェブサイトに自ら撮影したスズランの写真を掲載した。
14~15年、氏名不詳の2人がそれぞれ写真を無断でツイートし、さらに別の3人がリツイートした。
ツイートやリツイートで載った写真はトリミングされ、
元の写真に付記されていた著作者名表記が見えない状態になっていたため、
男性側が15年3月に提訴。最高裁ではリツイートが権利侵害に当たるかどうかが争われていた。
今回の裁判のあらすじはこのような感じです。
②誰かが①の写真を無断転載ツイート
③無断転載のツイートを別の人がリツイート
ここで問題になったのが『タイムラインに表示されるサムネイル画像はTwitterの使用でトリミングされる』ことです。
結果的に写真に入っているサインが隠れてしまいました。
本来写真にはサインが入っているはずなのに
トリミングによって表示されなかったのは、氏名表示権の侵害に当たると言いました。
今回の判決の問題点
今回の判決を簡単に説明すると以下の通りになります。
・写真をパクッてツイートした人の投稿をリツイートしても著作権侵害
写真をパクッてツイートしたい人は著作権侵害なのは今まで通りなのでわかりますが、
問題はリツイートしても著作権侵害になるという点です。この判決がどのような影響を及ぼすのか考察してみました。
著作権侵害しているかどうかなんてリツイートした側は分からない
著作権侵害しているかどうかなんてリツイートした側は分からないです。
例えば、キレイな花の写真がTwitterで流れてそれをいいなと思ってリツイートした場合、
実はそのキレイな花の写真が著作権侵害であればリツイートした人も著作権侵害にあたるわけです。
他人が撮った写真がそもそも本人が撮ったものかどうかなどの確信なんてないですよね。
ちなみに今回のケースもスズランの写真でした。
つまり、著作権侵害しているかどうかなんてリツイートした側は分からないということです。
リツイートする場合は毎回確認をしなければいけなくなる
これからTwitterでリツイートする場合は、
出所や著作権の同意を調査して確認する必要があると判決出てています。
あらゆるツイート画像について,これをリツイートしようとする者は,
その出所や著作者の同意等について逐一調査,確認しなければならないことになる
→https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/597/089597_hanrei.pdf
毎回リツイートしている先の画像が著作権侵害に該当していないかなどを確認するなら
そもそもリツイートなんてしないですよねって話になります。
今後日本ではTwitter(ツイッター)のリツイート機能が削除される可能性がある
今回のリツイートした場合も著作権侵害に該当するという判決であれば、
今後、日本では『Twitter(ツイッター)のリツイート機能が削除される可能性』があると思いますね。
著作権を過激に主張することで写真を閲覧するユーザーも減る可能性が高いです。
いいねとコメントだけでシェアできないSNSはおそらく廃れるんじゃないですかね。
日本でSNSの利用者がいなくなる可能性が高い
著作権侵害に執着する人が増えれば、自ずとTwitterやInstagramなどを利用する人が減っていき
日本でのSNSが終了すると思いますね。ある種時代と逆行していくような流れになっていきそうです。
IT後進国ならではの判決
今回は作品を生み出した人の著作権は尊重されるべきだと思いますが、
わざわざ著作権侵害になるような場所で写真をアップロードするとどうなるかぐらいはわかるはずなんですよね。
本当にIT後進国だなと感じる判決ですね。最近は司法がテクノロジーの後追いになっていることが多いですね。
最高裁の判決ですので『著作権法改正』でもない限りは覆ることは無いと思います。
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