こんにちはmasayaです。
日本国内にいると物価がそれほど上がっていないので不自由ないですが、
AppleやNetflixなどのグローバル価格の商品が高くて買えない国民が増えています。
これはつまり、世界基準で見れば日本はお金が無くて買えない貧しい国になりつつあるということです。
今回は、日本の賃金がグローバル価格について来れない話についてです。
日本の賃金がグローバル価格について来れない
日本の賃金がグローバル価格について来れない状況になりつつあります。
例えば、Netflixは世界一律価格となり月会費を引き上げしています。
ですが、都内の20代の女性は少し高いと感じるようです。
世界的なインフレ懸念が浮上する中、日本は消費者物価がほとんど上がらない。
モノもサービスも、賃金も安くなったニッポンは物価上昇の波に向き合えるのか。
価格の現場が示す様々なヒントから考える。
「少し高いなあ」。都内の20代の女性会社員が漏らした。
米動画配信大手ネットフリックスが月会費の引き上げを決めた2月のことだ。
→https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC25BQF0V20C21A5000000/
以前も話したことがあるのですが、価格にはローカル価格とグローバル価格の2つがあります。
グローバル価格:世界基準で決まる価格
ローカル価格は、賃金などの国内の内需によって決まるので消費者は負担にはなっていないですが、
NetflixやAppleなどはグローバル価格なので、相対的に日本では価格が高くなっており消費者の負担が大きいわけです。
日本は貧しくなっているのは嘘だと言う人もいるのですが、
日本の平均所得は、664万円(1994年)からなんと『552万円(2018年)まで』下がり続けています。
2018年の貧困率(127万円以下の世帯所得)は『15.4%』に増えています。
海外と比較してもディズニーランドの入場券は『日本が最安値』ですし、
ダイソーの100円均一はバンコクだと『円換算で200円』を越しています。
それだけグローバルで見ると日本は貧しくなっているのです。
モノやサービスなど日本の価格の安さが鮮明になってきた。
世界6都市で展開するディズニーランドの入場券は日本が最安値で米カリフォルニア州の約半額。
100円均一ショップ「ダイソー」のバンコクでの店頭価格は円換算で200円を超す。
割安感は訪日客を増やしたが、根底には世界と比べて伸び悩む賃金が物価の低迷を招く負の循環がある。
安いニッポンは少しずつ貧しくなっている日本の現実も映す。
→https://www.nikkei.com/article/DGKKZO5315055010122019MM8000/
国内にいるとグローバルに比較して自分が貧乏になったことに気が付きにくく、
多くの日本人が『茹でガエル状態になっていること』に気づいていません。
茹でガエル状態になりそうなことは、若者たちはとっくに気づいておりますが、
団塊世代の方は『未だに高度成長期の延長線上』で今を見ており、茹でガエルになっていることは気づいていないです。
日本が貧しくなっている理由の最大の原因は少子高齢化にある
日本が貧しくなっている理由の最大の原因は『少子高齢化』にあります。
グローバル価格に日本の賃金が追いつけられない原因は、以下のようになっています。
消費者物価というのは『内需』で決まるので多くの企業は、
コスト削減のために人件費などの切り詰め、結果として『非正規などの労働者にしわ寄せ』が及びます。
その結果『消費も伸び悩み企業収益も低迷する悪循環』が続いているのが今の日本の現状です。
これはデータとしても明らかになっています。以下は実質賃金の国際比較の推移ですが、
先進国は経済成長に伴い伸びている一方で、日本だけはデフレにより下がっている状況です。
日本の庶民のほとんどは、300円の牛丼とか600円の定食とか求めてます。
その一方で、最低賃金を900円から1,500円に上げろとか言っているのですが『マッチポンプ』なんですね。
賃上げを求めるのであれば、牛丼が600円になって、定食が1,200円になることを受け入れて、
それでも変わらずに消費し続けるべきなんですよね。
商品価格は上げてほしくないが、賃上げはしてほしいという状態で、
消費者としての自分が、労働者としての自分を追い詰めてる状況なので『完全に自業自得』です。
そうしたデフレが染みついた日本では、他国のモノが高くて買えない『買い負け』が起きているわけです。
日本は少子高齢化という人口動態上の危機から抜け出せられていないんですね。
この少子高齢化の問題の深刻さに見合う取り組みが始まっているとは到底思えない状況ですし、
まるで『高度成長時代の社会のままだ』という幻想に浸っているような状態なんですね。
貧しくなる日本でこの先どう生きるか
貧しくなる日本でこの先どう生きるかを説明します。
基本的には『衰退最適化して生きる方法』と『グローバル人材として生きる方法』の選択肢が2つあります。
・グローバル人材として生きる
衰退最適化して生きる
日本の居心地良いぬるま湯に慣れてしまっている人たちの中には『変化を望まない人も多い』と思います。
それは本人の意思なので、生き方を否定するつもりはありません。
国内で低賃金のままだとしても物価が低ければ『それなりの暮らしを維持することが可能』だからです。
そうした人たちは日本という国内で茹でガエルになりながら『衰退最適化して生きること』になります。
具体的に衰退最適化して生きるのは以下のようなことになります。
②自動車を買わない
③家を買わない
④贅沢をしない
⑤高級品を買わない
⑥無料で楽しめるコンテンツで楽しむ
と賃金が下がってもその中で生きるために質素な生活をして、
無料で楽しめるコンテンツで楽しむという感じになりますね。
日本国内に残るのは今後は以下のような人たちになっていくでしょうね。
・成長する意欲の薄い若者
・外国人労働者
グローバル人材として生きる
もう一つがグローバル人材として生きるという方法です。日本の賃金が上がらない主な理由は以下の2つがあります。
②グローバルな労働力として評価されていないから
グローバルに活躍できる人になることで、海外で高い給料が提示されれば、グローバル水準でも生きていけます。
しかし、多くの人は以下のようなプロセスで給与が上がると信じがちです。
しかし、いくらあなたが仕事を頑張っても、その会社が利益を拡大し続けないと『給料が上る可能性が低い』です。
収入を増やしたいのであれば、やるべきことは2つあります。
②収入源を複数増やす
そのためには『英語でのコミュニケーション能力が最低必須条件』になります。
英語というコミュニケーション能力を身につけることで、
働く先が国内だけではなく国外という選択肢も増えるので、利益が拡大基調の企業や業界に入りやすくなります。
そして『最新のテクノロジーを学ぶこと』です。プログラミングに詳しくなるということではなく、
アプリやシステムなどを使いこなすことで、生産性を高めて自分の給与を高めることに繋がります。
また、テクノロジーを使うことで生産性が向上して、
様々な仕事を受けることができ収入源を増やすことにも繋がります。
ちなみに国内でも利益が拡大基調の企業や業界はIT業界のみで、それ以外は介護や医療になります。
当然高齢者が増えるのでこうした需要は増えるので、
グローバル人材になる→IT業界で働く
という風になりそうですね。
衰退最適化した人たちが今後グローバル人材の足を引っ張る
衰退最適化した人たちの中には、今後おそらく『グローバル人材の足を引っ張る人』が現れると思います。
グローバル人材を目指している人たちは必死に頑張って努力して這い上がろうとしますが、
衰退最適化した人たちにとって頑張ること自体が『ズルいという主張になる可能性』がありますね。
足を引っ張ってみんなで衰退していこうとしてくるんじゃないかなと思いますね。
茹でガエルになっている自覚がある人ほど、グローバル人材として生きていけるように頑張っていきましょう。
コメント