こんにちはmasayaです。
最近、従来の日本式のメンバーシップ型雇用とは異なる新しい働き方『ジョブ型雇用』が注目されています。
ジョブ型雇用は日立製作所、資生堂、富士通、KDDIが導入することを発表しています。
今回は、今日本で注目されている働き方『ジョブ型雇用』について徹底解説してみました。
今日本で注目されている働き方『ジョブ型雇用』について
今までの昭和や平成などの日本社会の基本スタイルの働き方はメンバーシップ型雇用と言われていました。
メンバーシップ型雇用の特徴は新卒史上主義であり学歴重視で年功序列などでした。
そして日本で最近話題になっているのがジョブ型雇用です。
ジョブ型雇用は欧米式な雇用であり、ジョブ型雇用の特徴は、
専門性というスキルがなければ解雇されてしまいまいますが、成果に対して報酬が決まります。
ジョブ型雇用:専門性を重視した成果を中心にした欧米式の働き方
最近、日本企業でも日立製作所、資生堂、富士通などに続いてKDDIもジョブ型雇用を導入することを発表しています。
KDDIは約1万3千人の正社員に、職務内容を明確にして成果で処遇する「ジョブ型雇用」を導入する。
通信やIT(情報技術)、金融で事業の多角化が進むなか、専門知識を持つ社員が生産的に働けるようにする。
賃金も見直し、新卒の初任給も一律ではなく成果に応じて差をつける。
→https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62089250Q0A730C2TJ2000/
そんなジョブ型雇用について徹底解説していきます。
ジョブ型雇用のメリット
ジョブ型雇用のメリットについて説明します。
・会社に縛られるリスクが低くなる
・一律給与や初任給は廃止される
・やりたくない仕事はする必要がなくなる
リモートワークで平行に複数の企業で働ける
リモートワークの時代であれば、ジョブ型雇用で『何社も平行に仕事を受けること』ができます。
従来のように一つの企業に属するのではなく、複数の企業に属して仕事することができます。
つまり、企業が倒産しても自分自身は複数の企業に属していれば失業リスクを分散できます。
会社に縛られるリスクが低くなる
ジョブ型雇用はは、スキルさえあれば別の企業で働くこともできます。
つまり、いやいやその企業で働く必要がないわけです。
一律給与や初任給は廃止される
ジョブ型雇用は、一律給与や初任給は廃止されます。事実上の『能力主義』に変わります。
ジョブ型雇用の給料は『我慢料』でも『労働時間』でもなく『自分の成果』になります。
やりたくない仕事はする必要がなくなる
ジョブ型雇用は自分がやりたくない仕事はする必要がなくなります。
従来のように前者が後者をカバーすることはなくなる。
ジョブ型雇用の懸念材料について
ジョブ型雇用の懸念材料について紹介します。
・特定のスキルを持たない大学生は就職することが難しくなるのではないか?
日本の労働条件解雇できないのではないか?
ジョブ型雇用の懸念材料ですが、日本は労働者に手厚く解雇規制をしっかりしています。
日本の労働者は整理解雇の4要件に守られており、ジョブ型雇用で労働者を解雇させるのは今の法律では難しいです。
ジョブ型雇用は『雇用の流動化』とセットじゃないと厳しいんじゃないかと思います。
となると日本式ジョブ型雇用は、解雇する前に減給やグレードダウンで対応していき、
本人の意思で辞めるかどうかを判断する形になるかと思います。
特定のスキルを持たない大学生は就職することが難しくなるのではないか?
ジョブ型雇用は『特定のスキルを持たない人』は働くことができません。
経験やスキルの無い新卒学生は企業が採用する理由はなくなるので、
『経験者の中途採用』が中心になるかと予想しています。
もしこの流れが来ると学生のうちにスキルを身に着けないと仕事につけない可能性が高くなります。
何も専門性を磨かないと低賃金労働者として働かされる未来が来ますね。
ジョブ型雇用市場で生き残るための考え方
ジョブ型雇用が日本で主流になると以下のようなことが失われます。
・年功序列
・新卒一括採用
つまり、労働者は『自らのキャリアを自らの手で切り開く必要』が今後必要になります。
賃金というのは『スキル』と『市場』の掛け算で決まります。
ジョブ型雇用で考えるべきことは、スキルと市場の見極めです。それぞれについて詳しく説明していきます。
スキル
ジョブ型雇用が主流になれば『とにかくスキルを積み上げること』が求められます。
専門スキルや経験が無い大学生の場合は、以下の3つを抑えるべきです。
・資格の勉強をする
・専門スキルの勉強をする
また、これらは大学生であれば誰でも当たり前のように行うので競争になります。
つまり、これだけしていても上手く行かないです。そうした競争の中で勝ち残る方法2つがあります。
・一つのスキルを特化させる
複数の専門スキルの掛け合わせるということでニッチな人材になることができます。
例えば、語学とプログラミングという2つのスキルを持っていれば、
当然一つ持っている人よりも希少価値が高くなります。
そのように異なる専門スキルを習得して希少価値の高いレア人材になることです。
もう一つは一つのスキルを特化させるということです。
『〇〇のことを知りたいなら〇〇さん!!』と呼ばれるような人材になることです。
これは学生では難しいのであまりオススメはしません。
市場
ジョブ型雇用が主流になれば、賃金は『需要と供給』で決まります。
供給:企業が求めるスキルを持っている人
つまり、企業がほしいと思うスキルを持っている人は需要が高くなりますし、
逆に需要が少ないのにそのスキルを持っていても雇用されません。
市場で重要なのが『自分の労働力を高く買ってくれるところに売り込む』ことです。
自分のスキルをわざわざ安く買いたいという場所で売る必要がありません。
市場で高く買ってもらうために考えるのは以下の4つです。
・働く地域を変える
・業界を変える
・業種を変える
一番査定で高くなる場所に自分の労働力を売り込めるようにスキルを磨きましょう。
ジョブ型雇用は仕事ができる人にとってはチャンスだが仕事ができない人にとっては地獄
ジョブ型雇用は仕事ができる人にとっては『チャンス』ですが仕事ができない人にとっては『地獄』です。
特に専門性や実績のない大学生はこれから就職がかなり厳しくなりますね。
また、成果を出せないスキルの無い労働者は会社にしがみつくことしかできないので、
そうした人たちはかなり厳しい時代だと思います。
ジョブ型雇用になると以下のような無限ループになりかねないですね。
KDDIという大手企業が行ったことで、日本でもこの流れが進む可能性が高いです。
今後はスキルを身に着けて自分を高みを目指す時代なので、
できる人にとっては非常にチャンスな時代になるかなと思います。
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