こんにちはmasayaです。
最近相談の多くが、masayaさんのように成功するためにはどうしたら良いですか?という質問が多いです。
この質問の答えとして『幸せな人が成功する』と思っています。
成功したら幸福になれるのではなく、幸福になれば成功するということです。
今回は、幸せと成功を手に入れるために大切な考え方についてお話します。
幸せと成功を手に入れるために大切な考え方について
マーセリン・セリグマン教授は、ポジティブの心理学の創始者の一人として知られています。
彼は、全米心理学会長であった1998年にこのポジティブ心理学という分野を提唱しており、
その後、ペンシルベニア大学大学院教授の職務を行う傍らで、
ポジティブ心理学分野の研究や発展などの育成にあたっていました。
ポジティブ心理学とは、良い生き方とはどのような生き方か?人が充実した活動を行うことができる条件とは何か?
を提唱している理論になります。
ポジティブ心理学は、どのような要素が人の幸福度を高めるかを見つけ出すことを目指しています。
私たち人間の幸福感を最大化するためにすべきことが論理的に説明されています。
詳しくは以下のTEDの動画をご覧ください。
TEDの動画の後半で、幸せな人生を送るための送るための3つの生き方を紹介してます。
『幸せな人生を送ること=成功すること』は同義です。
つまり『成功した人が幸せになるのではなく、幸せな人が成功する』ということです。
ポジティブ心理学で語られている3つの人生が存在します。
②:充実の人生
③:意味のある人生
では、詳しく説明していきます。
快楽の人生
快楽の人生は『楽しさや快楽をできる限り多く手に入れるために最善を尽くこと』です。
快楽とは以下のようなものです。
・美味しいものを食べたい
・スポーツカーに乗りたいたい
・モテたい
快楽を追求するような人は行動力に優れており、成功する人が多いです。
人間の欲求というのは、行動するためのガソリンのようなものです。
しかし、快楽には『刹那的な要素』もあります。
どれだけ快楽を満たしても幸福感がすぐに薄れてしまいます。幸福感と虚無感を交互に味わうことになります。
ですので、最初の行動の動機づけが快楽を追求することでも良いですが、
快楽を追求することだけを続けていくと虚無感によって行動ができなくなるので注意する必要があります。
充実の人生
充実の人生は『自分の長所や強みを生かして、夢中になること』です。
GRIT(グリット)と呼ばれる『やり抜く力』は世界で成功を収めている
マイケル・ジョーダンやスティーブ・ジョブズもこの力を身に着けたと言われています。
GRIT(グリット)は以下の4つの頭文字を取った造語になります。
復元力(Resilience):挫折から立ち直る力
自発性(Initiative):率先して物事に取り組む力
執念(Tenacity):どんなことがあっても物事に集中しつづける能力
自分が得意なことを継続して頑張り、頑張った成果として達成感を得ることができます。
意味のある人生
意味のある人生は『自分という枠組みだけで完結せずに、より多くの人々に影響を与えること』です。
もう少し簡単に説明すると
・より日本を良くするために社会貢献できることはないか?
という視点で『社会的正当性』をベースに行動することができている人たちです。
アメリカの起業家や著名人は積極的にボランティア活動していますが、
彼らにとってボランティアが1つの社会貢献に繋がると意味を追求しているからです。
多くの人は、稼げそうだからという理由でビジネスを始める人も多いですが、
彼らは、快楽をベースに初めているのでどこかで躓いてしまします。
私も快楽をベースにはじめましたが虚無感が同時に現れて、
もっと社会にとって良いことをしようと仕事や生き方の考え方が変わりました。
つまり、自分が腑に落ちるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を構築することが大切です。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは、企業や個人の存在意義やポジションや動機づけになります。
ビジョン:ミッションが実現した姿(将来像)
バリュー:価値基準のこと
意味を追求することこで、よりステージの高い成功を掴めるのだと思います。
快楽を追求すること→やり続けること→意味を追求することに移行するほど幸福感が高くなる
『快楽を追求すること→やり続けること→意味を追求すること』に移行するほど幸福感が高くなると言われています。
人は『本当の自分を生きている』という実感を得るようになります。
最初から意味を追求するようなことは私もできませんでした。
ですので、最初の内は『まず自分がやりたいことを徹底的にやること』が大切だと思います。
その中で、自分が得意なことや楽しいと思うことをやり続けて、
最終的に意味を追求してより多くの人や社会に価値あることを繋げていけば良いと思っています。
PERMA理論
PERMA理論とは、先程紹介した3つのその後の幸福度を高めるための開発されたモデルです。
多くの人がイメージする『幸せ』とは単なる快楽であり、
それを続けていても幸福度が得られず飽きてしまいます。つまり、こうした快楽は刹那的なものです。
本来の幸せとは『1つの尺度で定義するものではない』と言っています。
PERMA理論もセットで理解しておくことが良いと思います。
PERMA理論は以下の頭文字を取ったものです。
E(Engagement):物事への積極的な関わり
R(Relationship):他者とのよい関係
M(Meaning):人生の意味や意義の自覚
A(Accomplishment):達成感
この5つの要素を持つことでより人生が豊かになります。
1つの要素が高いから幸せであるということではなく、それぞれの要素は深く絡み合っていますので、
5つのバランスを持つことが大切になります。では、それぞれ順番に説明していきましょう。
P(Positive emotion):ポジティブ感情
人間は感情の生き物であると言われているように、豊かな感情は人間独自のものです。
その中でも、ポジティブな感情は幸せに直結します。
P(Positive Emotion)が高いのは『成果を追求するよりも仕事を楽しみたい人』です。
とにかく、自分が楽しいなと感じるための仕事や活動がベースの人です。
ポジティブ感情の測定尺度として使われるのは、以下の10項目です。
・興味のある
・興奮した
・強気な
・熱狂した
・誇らしい
・機敏な
・やる気がわいた
・決心した
・注意深い
・活気のある
逆にネガティブ感情の測定尺度として使われるのは、以下の10項目です。
・苦悩した
・うろたえた
・うしろめたい
・おびえた
・敵意をもった
・いらいらした
・恥ずかしい
・ぴりぴりした
・神経質な
・恐れた
いかに自分の感情はポジティブ感情状態で居続けるかが大切になります。
E(Engagement):物事への積極的な関わり
何かの活動に対して能動的に関わるとその活動自体を楽しんだりぼっとしたりします。
こうした没頭している状態を『フロー』と呼びます。
フロー状態を趣味以外にも仕事の時間にも感じることができれば、
それは企業にとっても個人にとってもこれほど至福なことは無いです。
E (Engagement)が高いのは『職人や芸術家などで自分の仕事に没頭するのが幸せな人』です。
とにかく好きなことに熱中してトコトン追求する人ですね。
R(Relationship):他者とのよい関係
人間というのは、他人との関わりなしでは生きていけないです。
人間はどこまで行っても、社会的な動物であり一人では生きていけないのです。
ドイツの詩人であるシラーの名言である『友情は喜びを二倍に、悲しみを半分にする』のように
私達の幸せは他者の存在によって大きく左右されます。人間関係は幸福に深く直結しているということです。
R (Relation)が高いのは『みんなで協力したり、他の人に貢献することに幸せを感じる人』です。
個人で活動するのではなく、多くの人に接しながら活動したい人です。
M(Meaning):人生の意味や意義の自覚
私たち人間の行動には『なにかの意味や目的』が存在します。
行動の意味や意義がはっきり自分で理解した時にその人のやる気スイッチがONになります。
意味は自分のためだけではなく、誰か他の人のためでも社会のためでもよいです。
意味を見出した時にそこから得られる幸せは最良なものになると言われています。
M (Meaning/Purpose) が高いのは『人生をかけて何かを達成したいという自分の信念の沿って生きている人』です。
起業家や実業家など自分の目指したいものがあり、実現に向かって突き進む人です。
A(Accomplishment):達成感
目標を達成した時の達成感は幸せそのものです。
そして、今の幸せのみならず将来の成長に向けた『自己効力感』にも繋がっていきます。
自己効力感は、目の前にある問題に対して自分の力で乗り越えられる言わば『自信を持つこと』です。
ここで、重要なのが、一度達成したらそれで終わりではなく、
幸せで居続けるためには『継続的に達成感を味わうこと』が大切になります。
A (Accomplish) が高いのは『日々の成果を達成したり、自分の能力を向上させることが好きな人』です。
アスリートのように自分の結果をさらに追求して向上させる人です。
PERMA理論で幸せになるには
PERMAの各要素は人それぞれ違っています。
例えば、一人で仕事にぼっとするのが好きで、人と関わるのが好きでない人は、
E (Engagement)が高く、R (Relation)が低いです。
R (Relation)が低いからと言って、高めるために人ともっと関わり合いを増やすのではなく、
むしろE (Engagement)を伸ばしてより仕事に没頭することができる環境を作ったほうが良いです。
M(Meaning)が低く、人生に意義を見いだせない人でもR (Relation)が高く、
家族や友人との関わりに幸せに感じるなら、無理に人生の意義を見出すことは無いです。
つまり、PERMAはどの要素が低いから悪いということではなく、
『自分のPERMAの形に沿った生き方を選択することが自分なりの幸せが実現できる』ということです。
PERMAは他人と比較するものでは無いですし、理想な形があるわけでもないです。
自分のPERMAを理解した上で、自分のPERMAに沿った生き方を選択することが幸せで成功する生き方だと思います。
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