こんにちはmasayaです。
大阪府では東京都よりも新規陽性者が増えており蔓延防止措置を取るレベルまで増えています。
この期に及んでまだ『飲食店さえ時短していれば』何とかなると思っている専門家や知事たちが多いです。
しかし、重要なのは『高齢者施設』への対策です。今回は大阪府で新規陽性者が急増している話についてです。
大阪府で新規陽性者が増えている
大阪府では新規陽性者が増えており東京都よりも多いとニュースになっています。
大阪府は4日、593人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。
日曜日に発表された感染者数としては過去最多で、東京の感染者数を6日連続で上回りました。
大阪府内で感染が確認された人の累計は5万4689人となりました。
また、3人の死亡が確認され、府内で亡くなった人は1194人になりました。
→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210404/k10012955901000.html
尾身会長は未だに『飲食店が悪い』と決めつけているようですが、
この期に及んでまだ『飲食店さえ時短していれば』何とかなると思ってるわけですよ。
また、感染対策については、飲食店への見回りが実施されなければ、永遠に時短営業を行う必要があると話した。
尾身会長「(飲食店の)ガイドラインの順守の徹底なんということは、
見回りなんてことは前になかったし、これをやらない限り、
わたしは、飲食店は永遠に時短営業をしてもらう必要があると思うんですね」
尾身会長は、大阪などにまん延防止等重点措置を適用しても、飲食店に時短営業を要請するだけでは不十分で、
自治体が見回りを行い、感染対策が徹底されている店舗を認定する制度の創設などが必要だとする認識を示した。
そして大阪市は飲食店などの見回り隊を作り、対策を呼びかけているという
やっていることはコロナ対策している感なんですよね。ハッキリ言って馬鹿じゃないのかって感じです。
目的は取り締まりではなく、対策の呼び掛けだ」――
5日から新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が宮城、大阪、兵庫3府県の6市で適用される。
対象となる大阪市の松井一郎市長は2日、市内の飲食店を訪問調査する「見回り隊」について、こう説明した。
見回り隊は、まず大阪府と市の職員40~50人で構成されるという。
職員が店内に入り、「マスク会食」、アクリル板およびCO2センサーの設置、
換気が徹底されているかをチェックする。
要するに、飲食店がちゃんとコロナ対策をやっているか、監視しようということだ。
→https://news.yahoo.co.jp/articles/3c779f7d7f0d6be04ab60fb6c26296aaddd9ab62
しかし、私のサイトでは何度も言っているように『院内・施設内感染』のクラスターが問題なんですね。
以下は3月の東京都の感染経路です。
見ても分かる通り、重症化リスクの高い高齢者(65歳以上)の感染経路は、
『高齢者施設の感染拡大していること』がわかります。
以下は、大阪のクラスター別感染者の割合ですが、
高齢者・障害者施設が『42%』であり、医療機関が『34%』で全体の『76%』を締めています。
逆に尾身会長のいう飲食店は『2%』であり、会食・カラオケは『3%』なのです。
全体の2%の飲食店に対して見回り隊を動員することが『どれだけ馬鹿な対策か』わかりますよね。
4月5日までのデータを見ても飲食店なんて全く増えていないですし、ほとんど施設内感染です。
本来やるべき対策:クラスターが高齢者施設で発生→高齢者施設のコロナ対策
また、厚労省のデータによると死者が急増した要因の一つに
『高齢者施設や医療機関で感染が広がった』という情報がありり、
その情報の中には『大阪府の死者の54%は高齢者施設・医療機関のクラスター関連』というデータもあります。
厚生労働省によると、第3波の死者は60代以上が96%。特に80代以上が多く、67%となっている。
死者が急増した要因の一つは、高齢者施設や医療機関で感染が広がったことだ。
厚労省が公表したデータを集計すると、今年3月末までで、高齢者施設で2人以上が感染した集団感染は1176件、
医療機関で992件。昨年10月末までの累計と比べて、高齢者施設で5倍、医療機関で3倍になった。
一方、飲食店は1064件で2倍にとどまった。
東京都で1~3月に亡くなった約1100人の感染経路を集計すると、6割近くが高齢者施設・医療機関。
家庭内は約1割、不明・調査中が約3割だった。
大阪府でも同様の傾向で、府のまとめによると、
10月10日から3月25日までの死者の54%は高齢者施設・医療機関のクラスター関連だった。
→https://news.yahoo.co.jp/articles/0b23f28e6dadd97653d35f8daf02bdc1cda675ed
他にも全クラスターの4割が高齢者施設でのクラスターだと言われています。
高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生は重症化や死亡につながるリスクが高い。
いかに早く感染を把握し、迅速に押さえ込むかが課題だが、
大阪府によると「第3波」の10月10日以降、12月23日までに54カ所の高齢者施設でクラスターが発生。
全クラスター感染者(2620人)の約4割に相当する1017人が感染した。
この間、確認された死者281人の9割超(274人)が60代以上で、
高齢者施設関連は75人(26・7%)に上る。府は高齢者施設専用の検査センターを1月に設置し、
入所者らに症状が出た場合はインターネットで迅速に検査を申し込めるようにする。
→https://www.sankei.com/west/news/201230/wst2012300007-n3.html
東京の世田谷区では『無症状のスーパースプレッダーの多くが高齢者』であったというデータもあります。

つまり、バカの一つ覚えのように効果のない飲食店に対して時短営業させる時間とお金があるのであれば、
高齢者施設や医療機関への対策をしっかりと行うべきなんですね。
・日本の死者が急増した理由の一つに高齢者施設や医療機関で感染が広がったことが原因だと判明。
・無症状のスーパースプレッダーの多くは高齢者であり高齢者が感染拡大させている。
・若者は重症化しずらいので病床を逼迫させることが無いが高齢者は病床を逼迫させる可能性が高い。
・高齢者施設での感染対策をすることで医療逼迫は防ぐことができる。
大阪の変異株について
大阪府では変異株が猛威を振るうと、
現在吉村知事が自らも若い人も重症化しやすいと言っていますが、
本日の陽性者878人、過去最多です。医療非常事態宣言を発出。変異株は感染速度だけでなく、重症化率も高く、若い人も重症化しやすいです。第三波の陽性者40代以上の重症化率は5.5%でしたが、変異株は10.7%。全体でも3.2%が変異株4.7%(現在値)。大阪府全域での不要不急の外出自粛にご協力お願いします。
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) April 7, 2021
実際のところどうなのでしょうか?4月5日時点で大阪府の重傷者のまとめですが、
全陽性者における重症者の割合は、第3波より下がっており『全体の重症化率は20%』も下がっているわけです。
すでに今感染している人たちは変異株であり、
『僅かな変異株だと確定した患者をピップアップして重症化率が高い』と言っているわけです。
当然、変異株の母数が少なければ高くなるのは当然です。
では、変異株が猛威を奮ったイギリスの感染者のデータはどうなのかというと、
なんと『第4波は第2波の感染者の約半分でビークアウトしている』ですよね。
マスコミが過剰に煽るほどの深刻な状態ではないということがデータから読み取ることができます。
・全体の重症化率は20%も下がっている。
・変異株と確定した人たちだけを母数にして計算するので高く見えるという数字マジック。
感染防止ではなく医療崩壊を防ぐことが目的
そもそも緊急事態宣言などの目的は『感染防止ではなく医療崩壊を防ぐこと』なんですね。
それがいつの間にか医療崩壊ではなく『感染防止が目的』に論点がすり替わっているんですね。
医療崩壊を防ぐことが目的なのであれば、飲食店を無駄に自粛させて無駄な協力金を払うことよりも
『高齢者施設対策にお金を使うべき』なんですよね。
ハイリスクである高齢者を先に対策せずに医療逼迫したら『社会活動をストップさせるのは愚策』にもほどがあります。
現在、感染拡大しているのは『高齢者施設に何も施策もしていなかった知事の無策が原因』です。
そんな大阪府は医療非常事態宣言を出すようです。
大阪府の吉村洋文知事は5日、新型コロナウイルスの感染急拡大により、
府独自基準の「大阪モデル」で最も深刻な「赤信号」の点灯基準に数日内に達し、
近く「医療非常事態」を宣言するとの見通しを示した。
→https://news.yahoo.co.jp/articles/af8b14eebf67eb7a6fc7b442928ec20252c0ef77
『全くといって対策してこなかったツケが回っているだけ』ですよね。
少しメディアの論調も若者が原因ではなく、高齢者への対策が必要だという流れに変わってきたように思えるので、
本当の意味でコロナ対策をするのであれば『高齢者施設への対策』を行ってほしいと思います。
わかっていてやっていないのか、それともわからずやっているのかは定かではありませんが、
もう少し、専門家である医師会や知事たちがやるべき対策をしっかりと講じて欲しい所存です。
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