こんにちはmasayaです。
日本では昼カラをして高齢者が感染拡大していますが、
無症状の感染者というと『若者が多い』というイメージを持っている人がいますが、
実は『スーパースプレッダーの多くが高齢者であること』がわかっています。
今回は、スーパースプレッダーの多くが高齢者である話についてです。
スーパースプレッダーの多くが高齢者である
最近では昼カラオケをしている高齢者クラスターが多いと話題になっています。
高齢者らによる「昼カラオケ」で新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)発生が相次いでいる。
感染拡大の要因となることから、新型コロナ対策を検討する厚生労働省の助言機関は17日、
感染防止策の徹底を呼びかけた。
この日の助言機関の会合では、研究者が全国で昼カラオケによるクラスターが発生していると報告。
2月中旬に三重県で70~80歳代の男女15人、
3月中旬に千葉県で60~80歳代の男女12人が感染した事例があるなど、いずれも高齢者が目立った。
数十人に感染が拡大した例もあるほか、高齢者施設に感染を広げているとの指摘もある。
私のブログでは何度も高齢者がウイルスの保有量も致死率も高いと言っているのですが、
最近になって高齢者が感染拡大させているということに風向きが変わってきたようです。
内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策のサイトでは陽性者となっても『8割の人が感染させない』ので、
他人に感染させる人は『2割以下』になります。
以下のツイートでは、高齢者施設で『10人中9人がスーパースプレッダーの高齢者であった』と言われています。
スーパースプレッダーというのは『他のコロナ無症状者よりも感染力の強い人のこと』を指します。
私たちは、高齢者施設で感染を拡げているのは、若くて元気な職員の方々かと想像していた。ところが、Ct値20以下のスーパースプレッターの方が78人中10人いたが、そのうち9人が入居中の高齢者だった。無症状の感染者を見いだして、感染拡大を封じる社会的検査の必要性がますます明らかになった。
— 保坂展人 (@hosakanobuto) March 26, 2021
他人に感染させる人は2割以下でスーパースプレッダー10人中9人が高齢者なので、
つまり、2割の内の9割が高齢者であるので『100人中18人が高齢者のスーパースプレッター』ということになります。
以下の記事でも同様にスーパースプレッダーは高齢者が大半だと言われています。
これまで無症状の感染者というと「排出するウイルス量は少ない」
「無症状の感染者は若者が多い」イメージを持っている人が多かったかもしれません。
ところが、これとは異なる結果が出ました。
無症状の陽性者78人のうち、27人(34.6%)の人が
「マスクなしでの会話や会食で容易に感染させてしまうリスクが極めて高いレベルのウイルス量を持っていた」
ことが分かりました。
この「リスクが極めて高いレベル」とは0.01ミリリットル、
ミストの1粒ほどの、目に見えないぐらいの大きさです。
会話をしたりくしゃみ1回をしたぐらいで簡単に飛沫(ひまつ)として出てしまう量です。
逆にいうと「感染させにくい人」は全体の2割程度しかいません。
さらに「リスクが高い」34.6%のうち、およそ8割が高齢者だったことも分かりました。
高齢者でも、感染したことを自覚することなくウイルスを拡大させてしまうことが多いといえます。
これは前々から専門家会議でも『高齢者のほうが他人に感染させる可能性が高いこと』がわかっていたことです。
以前から若者から高齢者への感染ではなく『高齢者から高齢者への感染拡大』になっているので、
どう考えても『高齢者の行動を制限させるほうが感染防止の効果が高い』と思います。
若者は重症化リスクが極めて低いので『医療逼迫すること』はありませんが、
重症化リスクが高い高齢者は『病床を逼迫させてしまう恐れ』があります。
また、重症化リスクが高い高齢者のほとんどが施設内感染になっています。
以下は東京都の濃厚接触者における感染経路です。
全国で見ても高齢者施設の感染者が多い状況です。
なので飲食店の時短要請をするぐらいなら『高齢者施設を抑え込むことが重要』だと思っています。
・世田谷区の高齢者施設のスーパースプレッダーは10人中9人が高齢者であった。
・高齢者施設を抑え込むことで医療崩壊は防ぐことができる。
コロナはリバウンドではなく周期的なもの
では、高齢者施設の対策だけで緊急事態宣言が解除されて人が動いたら
感染者が増えるだろという人たちがいるのですが『人の動きと感染拡大には因果関係はありません』でした。
データで明らかです。以下は、東京都の陽性者(青色)と移動傾向(オレンジ)のグラフです。
次に大阪の陽性者(青色)と移動傾向(オレンジ)のグラフです。
日本ではピークアウト時には『人の動きと感染拡大の因果関係』はほとんどありません。
つまり、緊急事態宣言などの効果ってなかったことがここから証明されてしまうんですね。
最近マスコミでは『リバウンドが〜』と騒がれています。しかし『リバウンドではなくて第4波』です。
新興感染症の感染の波は『大きいもの小さいもの何度も繰り返し来るのが通常』だからです。
インフルエンザも周期的な流行も止められないので『年間2〜3万人死亡するのが当たり前』だったんですよね。
なぜコロナだけが周期性が無く抑え込めると思うのが不思議で仕方ないです。
以下のグラフは日本の新規陽性者のグラフです。
見て分かる通り『だいたい4ヶ月毎に感染拡大基調』になっていることがわかります。
人が移動しようがしまいが『この時期に陽性者が増えやすいわけ』です。
仮に去年の第3波までと同じ周期で増えるのであれば『5月の中〜6月には収束するはず(仮定)』です。
おそらく第4波をリバウンドとしてマスコミは、
『緊急事態宣言を解除したのがいけないんだ!!政府は責任を取れ!!』と責め立てるわけなのですが、
合理的でも建設的でもない発言だと私は考えています。
ゼロコロナを目指すという話がありますが、コロナは『ゼロ』にはなりません。
これまで人類が根絶できたウイルスは『天然痘』しかありませんから。
重要なのは先程も言ったように『スーパースプレッダーによる高齢者施設への感染拡大』です。
高齢者施設への感染拡大さえしなければ『医療崩壊することは無い』です。
飲食店に時短要請や緊急事態宣言を出して経済ぶち壊すぐらいであれば、
『高齢者施設に対して徹底した対策を取った方がコスパが良い』です。
さざ波程度の周期や増減でいちいち緊急事態宣言を出さなくても良いように『医療体制を強化すること』が先決です。
日経新聞でも同様な記事が取り上げられています。
新型コロナウイルス対策で初の緊急事態宣言からまもなく1年。
欧米では死亡数が平年を上回る「超過死亡」が生じたが、日本は11年ぶりに減少した。
国内では新型コロナの死亡数の9割は高齢者で、集団感染は高齢者施設が最多。
感染者の急増を警戒しつつ、高齢者施設など急所を突いた対策への転換が必要だ。
→https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70364560W1A320C2TCC000/
・コロナはリバウンドではなく周期的に増えるもの。
・増えたとしても高齢者施設への感染拡大さえしなければ医療崩壊することは無い。
コロナ対策している感だけの対策にはもう国民は懲り懲り
予測はあくまでも予測なので当たり外れは当然あります。
もちろんコロナも最初は未知であったので、これは仕方ないことだと思います。
しかし、すでに過ぎ去った『事実』に対して目を向けないのはどうなのでしょうか?
・2週間後ニューヨークになると言われていたがならなかった。
・緊急事態宣言やGoToなども関係なかった。
・若者から高齢者に感染させているのも嘘だった。
・自粛と叫んだ結果、感染源は50%が家庭内で起きた。
・ほとんど基礎疾患持ち高齢者しか死んでない。
・コロナの発生しているのは飲食店ではなく多くは施設内。
この事実からどうやって今後の対策をしていくのかが重要だと思います。
今までのようになんとなくコロナ対策している感だけでは『国民も素直に従ってくれない』です。
過去の事実に目を向けて『効果のある対策だけピンポイントで絞れば良い』と思います。
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