こんにちはmasayaです。
未だにコロナでパニックになっている人が多いのですが、
コロナばかりに目を向けている間に経済がかなり深刻な状況まで来ています。
今回はすでに経済が緊急事態宣言レベルだという話についてです。
すでに日本の経済が緊急事態宣言レベル
何度もコロナの命も重要ですが、経済の命を軽視すると取り返しがつかない状況になると常々言っているのですが、

かなりやばいことになっています。今の日本経済の方が緊急事態宣言レベルです。
過去10年分のGDPが吹き飛ぶ
驚異のデータが現れました。なんと2020年の日本のGDPが『過去10年分のGDP』が吹き飛んでいるのですね。
2011年の水準まで落ち込んでいることがわかります。つまり、約10年分のGDPが失われたということです。
自殺数もコロナ死亡者を超えている
当然ですがGDPと自殺率は相関しているので、
これだけ経済が縮小すると比例して自殺者が増えると思いきや、すでに7月は『1,786人』で増加傾向にあります。
ちなみにコロナの死亡者は『累計1,058人(8月11日時点)』です。コロナの死亡者よりも圧倒的に多いです。
7月の倒産件数が847件で前年同月比8.2%増
また、帝国データバンクによると、7月の倒産件数は『847件で前年同月比8.2%増』です。
2カ月連続で前年同月および前月比で増加し今年最多を更新しているようです。
2020年7月の倒産件数(847件、前年同月比8.2%増)は、
2カ月連続で前年同月および前月比で増加し今年最多を更新。
7月としては6年ぶりに800件を上回った。
業種別では、繊維製品や食料品をはじめとした
製造業(105件、前年同月比34.6%増)が9カ月ぶりに100件を上回った。
また、サービス業(210件、同30.4%増)が2カ月連続で200件超。
自動車販売、飲食店を含む小売業(205件、同1.4%減)は12カ月ぶりに200件超となり件数全体を押し上げた。
→https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce29fa162cc904170c6eee4166c83901ba7d6eb
完全失業率が上がり有効求人倍率が下がる
当然、倒産件数が増えれば有効求人倍率も下がります。以下は完全失業率と有効求人倍率の推移になります。
完全失業率がどんどん上がっているのに対して有効求人倍率がどんどん下がっていることがわかります。
厚生年金の保険料の上限が9月から引き上げられる
ちなみにPCR検査に健康保険が適応されているので、厚生年金の保険料の上限が9月から引き上げられるようです。
月収63.5万円以上ある人が対象となっており『月5,490円』上がるようです。
会社員らが加入する厚生年金の保険料の上限が9月から引き上げられる。
月収が63.5万円以上ある高所得の加入者が対象で、本人と会社が負担する保険料は合わせて月5490円高くなる。
保険料の引き上げで将来受け取る年金額も増えるが、
コロナ下での負担増は企業や社員にとって重荷になるとの見方もある。
→https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62566350S0A810C2EE8000/
そもそも感染症での勝利は『集団免疫』の獲得である
感染症の一般的な勝利は『集団免疫の獲得』だと思っています。
集団免疫の仕組みは教えて貰っていますが、非常に難しいです。
簡単に説明すると『集団の中で免疫を持つ人が増えることで感染しにくく』なります。
例えば、100人の集団で1人が周りの2人を感染させると
その2人が2人ずつ感染させると4人さらに8人とねずみ算で感染が増えるのですが、
50人が感染するとそれ以上は増えません。ある人が2人感染させてもそのうち1人は免疫を持っているからです。
つまり、感染がゼロになるのではなく『1人が1人に感染させる状態が集団免疫』です。
これが成り立つと感染が収束します。
以下の画像のように免疫をもった人が防護壁になって感染していない人を守り、ウイルスが減っていくからです。
もう少し深く集団免疫について知りたいという人は以下のリンクに情報をまとめたので参照してください。
要旨1:https://president.jp/articles/-/35711
要旨2:https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200728/dom2007280005-n1.html
論文:https://www.cambridge.org/engage/coe/article-details/5ead2b518d7bf7001951c5a5
コロナに絶対に感染しないことを目的にしている以上は『感染症から戦う以前に負けている』ですよね。
人類が根絶に成功したウイルス感染症は『天然痘』と『牛疫』の2つしかありません。
ウイルス感染症は『100%絶対にかからないこと』を目標にしてはいけないと
以下の記事では書かれています。
感染症、特にウイルス感染症は「100%絶対にかからないこと」を目標としてはならない。
インフルエンザワクチンの効果についても然り。
接種することで、重篤な合併症が防げれば、それは見えづらいが大きな成果である。
感染 = 悪というデジタルな二元論ではなく、
ウイルスがそこにある状態で、どうやって生活していくのかを考える必要がある。
実際に封じ込めを目指しているニュージーランド・オーストラリア・香港などの国々は失敗しています。
例えば、封じ込めモデルのオーストラリアのデータは死者数が増えています。
現実的に『コロナウイルスの封じ込めは不可能』なのです。
逆にスウェーデン、イギリス、ドイツなどの国では感染者数も死者数も激減しています。
例えば、集団免疫モデルのスウェーデンのデータを見ても死者数が減っていることが確認できます。
これらの国は『集団免疫を獲得した』ということが考えられます。
結局withコロナを考えるなら集団免疫獲得プランで行くしか方法はないと思っています。
集団免疫の考え方が変わってきている
集団免疫の考え方が変わってきています。
多いのが、獲得免疫のみで抗体は長期に残ると思ってる人が未だにいます。
従来は抗体による付与される免疫のみでしたが、
新しい考え方は
・T細胞による免疫
・B細胞による免疫
という『自然免疫と獲得免疫の総和』で考えられるようになってきています。
大阪大学宮坂教授の集団免疫について説明されています。
以下の記事でも集団免疫について語られています。
今まで集団免疫は、獲得免疫の、しかも抗体というパラメーターだけを見て判断していましたが、
私は、それは間違っているのではないかと思っています。
ウイルスに対するからだの防御というのは、獲得免疫だけが規定しているのではなくて、
われわれの免疫は自然免疫と獲得免疫の2段構えになっています。
自然免疫が強かったら獲得免疫が働かなくたってウイルスを撃退できる可能性があります。
中略
つまり、集団免疫のことを語る際には、獲得免疫のことだけではなくて、
個人レベルで働く自然免疫と獲得免疫の両方を考慮に入れる必要があると思われます。
→https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200516-00178807/
各知事が独自の緊急事態宣言でガラバゴス化
各知事が独自の緊急事態宣言でガラバゴス化している状況です。
愛知県:愛知県緊急事態宣言
岐阜県:第二派非常事態宣言
三重県:緊急警戒宣言
福岡県:福岡コロナ警報
熊本県:特別警報
沖縄県:沖縄県緊急事態宣言
各知事は意図的に政治的なアピールやゼロリスク思考によりPCR検査と自粛を促しているのですが、
各知事は緊急事態宣言後にホテルなどの契約を解除していました。
当然PCR検査を増やすと『軽症』と『無症状』がどんどん増えるだけであって、
陽性者が出た場合、病床を確保しなければならず陽性者を隔離すると
病床がパンパンとなり、重症者や他の病気の人たちが入院することができない状態なんですね。
各知事たちの身勝手な判断によって医療崩壊に繋がっている状況です。
ちなみに医療体制もそうですが、PCR検査などは健康保険適応なので圧迫しまくりです。
何度も言いますが『コロナの封じ込めは不可能』ですが、各知事は『市中感染ゼロ』を目指しています。
すでに政府はピークシフトという緩和の方向に舵を切っているのでわざわざ方向を変える必要がないのです。
集団免疫を急いではいけない
集団免疫を急いではいけないです。短期間に大人数が感染すると
その分重症化する人が急増するリスクが出てきます。
重症者が急増すれば、ベッド数が不足して重症者の治療を受けられず医療逼迫になります。
ですので、新型コロナの重症者を短期間で多く出さないようにするためには、
『短期間で感染する人数をできるだけ少なくする』必要もあるのです。
それがまさに『緊急事態宣言』なんですね。
緊急事態宣言は医療逼迫させずに流行のピークを下げて、重症者を短期間で多く出さないようにするためなのです。
新型コロナの免疫を持つ方法は2つある
ちなみに新型コロナの免疫を持つには、以下の2つがあります。
②直接かかるか
ワクチンはウイルスに『感染』させて集団免疫させることなのです。クラスター専門家の西浦さんも言及しています。
インフルエンザに関するワクチン接種政策は、昔から真っ二つに割れる傾向があります。
ひとつは、インフルエンザに感染すると合併症を併発しやすいハイリスク層の重症化を防ぐという考え方。
もうひとつが、感染そのものを防ぐという政策です。
伝播しやすい人にワクチンを接種して「集団免疫」をつくってしまおうという考え方です。
インフルエンザを伝播しやすいのは子どもたちだということは周知の事実なので、
集団免疫の対策をしようと思えば子どもたちに接種します。
ハイリスク層なら基礎疾患を持つことの多い高齢者とか妊婦に接種することになります。
→https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/interview-02.html
ただ、現状はワクチンが無いので直接かかるという方法しかありません。
感染者が増えるのは必ずしもマイナスに考えることはない
メディアが新規感染者数ばかりを報道して感染しないことを徹底させたために『目的がすり替わって』しまいました。
結果的に現在日本の主要都市は感染が広がり、集団免疫を獲得し始めていると思います。
実際に東京都のデータを見ても陽性者は増えていますが、
死亡者数は全く増えていないんですね。
テレビなどでも2週間後は増えると言われていますが、2週間後はおろか1ヶ月以上も目立った変動はないんですね。
日本は感染者が増えていてかつ重症者が増えていなければ、前述した集団免疫ができつつあり、
重症者は増えていないと言えるので『必ずしも感染することをマイナスに考えることはない』です。
東京の陽性者と死者数を比較したデータですが、どう考えても死者数は減っているんですよね。
陽性者数 | 死者数 | |
3月前半 | 90 | 0 |
3月後半 | 436 | 15 |
4月前半 | 1,984 | 38 |
4月後半 | 1,764 | 67 |
5月前半 | 804 | 99 |
5月後半 | 153 | 86 |
6月前半 | 356 | 9 |
6月後半 | 638 | 11 |
7月前半 | 2,129 | 1 |
7月後半 | 4,337 | 6 |
8月前半 | 4,763 | 6 |
ちなみに8月の熱中症による死亡者数が『53人』ですからね。熱中症のほうが危険ですから。
絶対にコロナに感染したくないと言っている状況では、
集団免疫が確立されずに永遠に第〇波におびえることになります。
逆に地方は自粛などが一層強化されると冬にツケが出るんじゃないかと少し心配しています。
なので冬は東京などの都心は安心でき、地方が逆に危ないかなと思います。
今後の日本の対策について
今後の日本の対策についてです。集団免疫を獲得するために『感染対策する必要はない』とは思いません。
集団免疫獲得するためにマスクもせずに濃厚接触しろということでは無いです。
逆に対策を取りながら集団免疫を獲得するべきだと思っています。
具体的に政府が何をしなければならないのかをまとめてみました。
指定感染症を解除する
指定感染症の問題は重症者ではなく『軽症・無症状の陽性者がベッドを占有していること』です。
この原因は『症状がなくても指定感染症の患者は入院が必要だから』です。
しかも、患者を扱えるのは大病院などの感染指定医療機関に限定されています。
そもそも重症者は全国で『177名(8月11日時点)』です。
日本は人口あたりのベッド数は世界一多い国であり、なんと全国に165万床もありますので、
ベッドを増やすのではなく『政令を改正して指定感染症の指定を解除』するべきだと思っています。
無症状や軽症であれば自宅療養で家でゆっくり休み、重症者は命の危険性が高いので病院で手厚く治療する。
シンプルですけど、これが一番良いと思っています。
ゆっくりと集団免疫を確立させる
ゆっくりと集団免疫を確立させることも大切だと思います。急激に増えると医療逼迫になりますので、
ピークを遅らせて徐々に集団免疫獲得をしていくのが冬を超える方法だと思います。
夜の街の限定して規制する
夜の街の限定して規制することが重要だと思います。
緊急事態宣言が出ていても夜の街は開きっぱなしでしたし、宮坂教授も夜の街がベースだと言っています。
-問題は主に「夜の街」であり、対策を取れば、普通の生活を続けられるということですか。
「結局はそうだ。決して感染が起きているのは夜の街だけだと思ってないし、実際に周りに染み出ている。
でも、染み出ている社会でもお互い対人距離を取って、マスクをして然るべき行動をすれば、
もうそれ以上に広がらない。あとはやるべきは濃度の濃いところへ集中的に検査をすることだ」
重症化リスクの高い人の行動抑制をしてその他の人が経済を回す
重症化リスクの高い人の行動抑制をして、その他の人が経済を回します。
そんなことをしたら感染が増えるだろ!!と言っている人たちもいるのですが、
実際に重症化リスクの高い人の行動抑制を要請して、その他の人に経済を回してもらう案に『全体の70%が賛成』です。
ちなみに重要なのが『高齢者ほど賛成して』います。
なので後は、濃厚接触や三密を避けていけば良いだけの話ではないかと思います。
結局命と経済を守るにはピークシフトして集団免疫の獲得以外ない
そもそも『新型コロナの根絶は不可能』です。まずはこれを理解しなければならないと思います。
すると、結果的に『集団免疫の獲得』で収束する道しかありません。世界の感染症対策の常識はピークシフトです。
ピークシフトして緩やかに集団免疫を獲得して行くことが収束させるために重要だと思っています。
現在、多くの陽性者が報道されてメディアは国民をパニックにさせていますが、
陽性者は自分の感染防止してくれる壁になりありがたい存在なわけです。
つまり『感染することが悪である』という風潮も全く必要なく、むしろありがたいのです。
結局、やれることはなくピークシフトして緩やかに集団免疫の獲得が現実的だと思っています。
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